カフネ

カフネ

阿部 暁子

出版社:講談社 出版年月日:2026/10/15

講談社 | 2026/10/15

3.67
本棚登録:19人

みんなの感想

感想

本屋大賞受賞作ということで期待して読んでみました。弟を失った主人公が家事代行サービスを通じて人との関わりを取り戻していくという設定は、新社会人の自分にも響くところがありました。 ただ、読み進めてみると少し物足りなさを感じてしまいました。確かに温かみのあるストーリーで、登場人物たちの人間関係の描き方は丁寧だと思います。でも、個人的には展開が予想の範囲内に収まってしまった感じがして、「もっと予想外の何かがあるのでは?」という期待が叶わなかったというか。 「悲しみから立ち直る」というテーマ自体は良いのですが、その過程が少し順序立てすぎているというか、計算された感じがしてしまいました。もっと混沌とした心理描写があるとより深く入り込めたのかなと思います。 悪い本ではないんですけど、賞を獲った作品という先入観があったからか、期待値とのギャップが生まれてしまった印象です。落ち着いた雰囲気が好きな人なら気に入るかもしれません。

感想

本屋大賞受賞作ということで読んでみました。喪失感と人間関係の再生をテーマにした作品で、確かに丁寧に描かれているとは思うんですが、個人的には期待値とのズレを感じてしまいました。 弟を失った薫子が、家事代行サービスを通じて他者とつながっていく過程は素直に良いです。料理という行為で「好きだよ」を伝えるという発想も好きで、その部分は心に残りました。ただ、物語全体としては予想可能な展開が多くて、驚きや深い思考を促す瞬間が少なかったのが正直なところです。 せつなという人物の秘密も明かされますが、それが物語にどう作用するかというところで、もう少し複雑な心理描写があれば良かったな、と思います。悲しみや喪失に寄り添う優しい作風は確かに魅力的ですが、同時に物足りなさも感じてしまいました。 人文・思想書をよく読む身としては、もっと問いかけてくるような作品を期待していたので、この評価になってしまいます。ただし、こういった温かみのある物語を求めている読者にはおすすめできる一冊ではあります。

感想

本屋大賞受賞作ということで期待を込めて読み始めたんですが、正直なところ心に響き切らなかったというのが実感です。 弟の死から立ち直ろうとする薫子と、家事代行サービスを通じた人間関係の再構築という軸は良いテーマだと思うんです。でも、登場人物たちのキャラクターがどうも薄く感じられて、そこまで感情移入できませんでした。特にせつなというキャラが、後半になって急に秘密が明かされるんですが、もっと早い段階から彼女の複雑さが見えていれば、もっと引き込まれたんじゃないかな。 「料理は愛情表現」という設定は素敵だし、細かい日常の風景描写も悪くないんですけど、全体的に話が散漫で進みが遅い印象を受けました。話題作ということもあって高い期待値を持って読んだからかもしれませんが、個人的には少し肩透かしを食らった感じ。 気軽に読める作品ではあるので、そういった読書を求めている人には合うのかもしれません。ただ、私のような読み込みたいタイプには、もう少し深みが欲しかったですね。

感想

本屋大賞受賞作ということで手に取った作品です。家事代行サービスを通じて人間関係が紡がれていく、という着眼点は面白いと感じました。 弟の死という重いテーマから始まるのに、全体的には温かみのある物語に仕上がっています。料理を作って食べさせることが「好き」を伝える行為だというメッセージも、教員として人間関係の構築に携わる身としては共感できる部分がありました。 ただ、正直なところ、期待値が高かったせいか少し物足りなさを感じてしまいました。登場人物たちの心情描写は丁寧ですが、物語全体としてはやや穏当に過ぎるというか、読んでいて心が大きく揺さぶられるような瞬間が少なかったように思います。せつなが抱える秘密についても、明かされた時のインパクトがもう少し欲しかった。 話題作だからこその高い期待値との差かもしれません。決して悪い本ではなく、丁寧に作られた優しい物語です。ただ、万人向けの優等生的な作品という印象は否めません。

感想

本屋大賞受賞作ということで手に取った一冊です。話題になっていたので期待値が高かったのですが、正直なところ、そこまで心を揺さぶられることはありませんでした。 弟の死を通じて主人公が家事代行サービスという活動に携わり、徐々に心が癒されていくという筋立ては悪くないのですが、どうにも物語がスムーズに流れすぎているような感じがしてしまいます。人間関係の深掘りや、葛藤の描き方がもう少し丁寧だと、より引き込まれたかもしれません。 「料理を作って食べさせてあげることが愛情表現」というテーマも素敵なのですが、その部分が強調されすぎて、キャラクターの内面性が少し浅く感じられました。 ただし、読みやすさは確かに優秀です。家事や育児で疲れている時に、さらりと読める作品として考えると、それなりの価値はあります。悪い本ではないのですが、心に残る何かが足りない印象です。話題作だからこそ、より多くを期待してしまったのかもしれません。

感想

本屋大賞受賞作ということで期待しながら読んでみたんですけど、正直微妙でした。 弟を失った喪失感と、それに向き合う過程が丁寧に描かれているのは分かるんです。家事代行サービスを通じて少しずつ心が癒されていく薫子の姿も、読んでいて悪くはありません。でも、なんか進みが遅くて…。高専の勉強が忙しいときに読むと、つい別のことを考えちゃいました。 あと、キャラの行動や選択に「え、そこでそうする?」って引っかかる場面があって、その度に物語に入り込めなくなっちゃったんですよね。登場人物たちの気持ちが理解できないわけじゃないけど、やっぱり腑に落ちないというか。 温かさとか優しさとかは感じるし、ラストも一応きれいにまとまってるんだと思います。でも自分には刺さらなかったというか…。賞取ってる本だからきっと好きな人には本当に良い本なんだと思うけど、私は「まあ、読んでもいいかな」くらいです。もしかしたら大人になったら印象変わるかもしれないですけど。

感想

本屋大賞受賞作という触れ込みで、正直なところ期待と不安が入り混じっていた一冊です。でも読み始めたら、その心配は杞憂でした。 最愛の弟を失った薫子という女性の喪失感に、静かに寄り添うような物語の進み方が本当に素敵です。フリーランスという自由な立場だからこそ感じる孤独感もあるので、登場人物たちが誰かのために何かをすることで癒やされていく過程が、私の心にも響きました。 料理を通じて「好きだよ」と伝えるというテーマも印象的。作ることの意味、誰かのために何かをすることの温かさが、素朴だけれど力強く伝わってきます。家事代行サービスという現代的な舞台設定も、予想外に深い人間ドラマへと発展していきます。 ただし、せつなという人物が抱える秘密については、もう少し早い段階で示唆されていてもよかったのかな、と思う部分もあります。とはいえ、その謎解きの過程も含めて、全体として非常に完成度の高い作品だと感じました。疲れている時、そして人間関係で迷った時に手に取りたい一冊です。

感想

本屋大賞受賞作ということで手に取った一冊ですが、期待以上の仕上がりでした。弟の死という重い喪失から始まる物語なのに、どうしてこんなに温かく感じられるのだろうか—読み進めながら何度もそう思いました。 家事代行という地味だけど大切な営みを通じて、人間関係が紡ぎ直されていく。料理を作ること、部屋を整えること、そうした日常的な行為がどれほど相手への愛情表現になるのか。仕事で部下の指導に当たることが多い身としては、その視点がとても響きました。管理職として人を導く立場にいると、つい効率や結果ばかり見てしまう。でもこの作品は、相手の心に寄り添うことの大切さを静かに教えてくれます。 登場人物たちの秘密や葛藤も無理なく組み込まれており、読んでいて引き込まれました。悲しみの中にある希望、喪失の中にある再生—そうした人生のテーマが自然に伝わってきます。50代だからこそ、こうした繊細な感情描写が心にしみ込むのかもしれません。気軽に読める小説としての完成度も高く、一気読みしてしまいました。

感想

本屋大賞受賞作ということで期待して読んでみたけど、正直なところ予想の範囲内という感じでした。 ストーリーの大筋は良くて、弟の死という重いテーマから始まるのに、料理を通じて人間関係が温かくなっていく展開は素直に良かった。家事代行サービスっていう日常的な舞台が新鮮だし、キャラたちがちゃんと丁寧に描かれてるなって思います。 ただ、個人的には展開が予想通りというか、ターニングポイントが見えやすくて、ページをめくる興奮みたいなものが薄かったんです。感動する場面もあるけど、ラノベのようなぐっと来る感じとか、漫画のようなドキドキ感がもう少しほしかった。料理の描写も丁寧だけど、もう少しテンポよく進んでくれたらなあって。 決して悪い本ではないんですよ。むしろ多くの人が共感できる、ほっこりした物語だと思います。ただ、僕の好みとしては「いいな」止まりな感じでした。落ち着いた気分で読みたいときにはぴったりかもしれません。

感想

本屋大賞受賞作ということで気になって手に取りました。正直、期待以上でした。 弟の死という重いテーマから始まるのに、読んでいて心がじんわり温かくなるんです。家事代行サービスを通じて人と関わっていく中で、主人公の薫子がゆっくり前に進んでいく様子が本当に丁寧に描かれていて。料理をして食べさせてあげることが「好きだよ」という気持ちの表現だという考え方が、私はすごく好きでした。 登場人物たちが抱える孤独や喪失感に対して、決して綺麗事で片付けるのではなく、そっと寄り添うような優しさがあるんですよね。専門学校の勉強で疲れた時も、このあたたかみに救われた気がします。 話題作だからこそ手に取ったけど、流行りだけじゃなく、本当に心に残る作品だと思う。せつなという存在の秘密も物語に深みを出していて、最後まで一気に読めました。最近読んだ本の中で一番好きかもしれません。

感想

本屋大賞受賞作という看板を見かけて、つい手に取ってしまいました。期待値が高かったからこそ、読み始めた時はどうなることかと思いましたが、見事にその期待を上回られました。 弟の死という深い喪失から始まる物語。最初はやや重くて、公務員という日々の業務で心身ともに疲弊している私でも読み切れるだろうかと不安でしたが、そんな心配は無用でした。家事代行サービスを通じて、主人公・薫子が少しずつ前に進んでいく過程がしみじみと伝わってきます。 「料理を作って食べさせてあげることは『好きだよ』って伝えること」——この言葉がすべてを物語っているような気がします。誰かの生活に寄り添い、ささやかなことで相手を支えることの尊さが、自然な形で伝わってくるんです。登場人物たちの関係性もぎくしゃくしすぎず、でも簡単でもない、とても人間らしい。 仕事も疲れるし、人間関係だって複雑ですが、だからこそこの物語が優しく響くのかもしれません。読み終わった後、心がほんわり温かくなる。そういう本、ときどき必要ですよね。

感想

本屋大賞受賞作ということで期待して読んでみたんですが、正直なところやや肩透かしを食った感じです。 家事代行サービスを通じた人間関係の再生という題材は悪くないし、料理で人を癒すというテーマも柔らかくて良いのですが、物語の進め方がどうにも予定調和的というか、感動のツボが仕込まれているのが丸見えなんですよ。管理職という立場で部下との人間関係に気を配る日常を送っていると、こういう「わざとらしさ」がどうしても気になってしまう。 また、キャラクター設定にしてもストーリーにしても、説明的な部分が多くて、読み手に考える余地をあまり与えてくれない。もっと登場人物の複雑さや曖昧さを引き出してほしかった。家事代行という日常的な営みの中で人生が変わっていくプロセスは興味深いのに、それが単純化されすぎている気がします。 悪い本ではありませんが、大賞作としてはもう一段階の深さを期待していました。気軽に読むには向いていますが、私のような読み手には物足りません。

感想

本屋大賞受賞作ということで手に取ってみたんですけど、これ本当に良かった! 最初は「家事代行サービス」が舞台っていうのに少し意外な感じがしたんですが、読み進めていくうちに引き込まれました。弟さんを失った薫子さんと、その元恋人・せつなさんの関係が少しずつ変わっていくのが素敵で。 何より印象的だったのは、料理を作って食べさせてあげることが「好きだよ」って伝えることという描写。そういう視点ありますか?って思いながら読んでました。日常の何気ない場面が、実はすごく大事な意味を持ってるんだなって気づかされる感じ。 悲しみとか喪失感みたいな重いテーマなのに、押しつけがましくなくて、むしろあたたかさに包まれている読み心地。仕事で疲れてる時に読んでも、明日また頑張ろうかって思える不思議な力がこの本にはあります。 漫画やライトノベルばっかり読んでる私でも一気読みしちゃいました。気軽に手に取れるから、ぜひ多くの人に読んでほしい一冊です。

感想

本屋大賞受賞作ということで気になって手に取った一冊です。家事代行サービスを通じた人間関係の再生を描く物語ですが、読み終わってみると「良い話だな」というのが率直な感想ですね。 料理を作って誰かに食べさせてあげる、その行為に込められた愛情というテーマは素敵だと思います。自営業で忙しい日々を過ごしていると、こういう「丁寧に人と関わる時間」の大切さについつい考えさせられます。 ただ、物語全体としてはどうでしょう。登場人物たちの悲しみや喪失感は理解できるのですが、それがどうリセットされていくのか、その過程が少し駆け足気味に感じられました。もっとじっくり薫子の心の変化を追いかけたかったというのが本音です。 せつなという存在も含めて、もう一段階深掘りされていれば、より心に残る作品になったのではないかと思います。悪い本ではありませんが、話題性に比べると、個人的には少し物足りなさが残ってしまいました。

感想

本屋大賞受賞作ということで、期待値が高めに設定された状態での読み始めでしたが、その期待を見事に裏切らない素晴らしい作品でした。 エンジニアという職業柄、論理的思考に偏りがちな自分にとって、この物語の「他者への向き合い方」というテーマは非常に新鮮でした。料理という行為を通じて愛情を伝えるという、シンプルながら深い描写が心に残ります。 弟の急死という重い喪失から始まる物語は、安直な感動ポルノに走らず、丁寧に登場人物たちの感情変化を追っていきます。薫子とせつなの関係性の変化、家事代行という日常的な営みの中に見出される人生の意味——慎重に物を選ぶ性分の自分も、この作品ならば自信を持って勧められます。 終盤の展開では、予想外の展開がありながらも、不自然さを感じさせません。むしろ、そうであるべき必然性を感じました。静かで穏やかなのに、確かな力強さを持つ物語。読んだ後、ゆっくり温かさが体に染み込む、そんな体験ができました。

感想

本屋大賞受賞作と聞いて手に取ったこの一冊、本当に素敵でした。 弟さんを失った悲しみを抱えた薫子さんと、家事代行サービス「カフネ」での出会い。誰かのために丁寧に料理をして、部屋を整えて、生活を支える——その営みがこんなにも温かいものだとは。 主婦の私だからこそ響いたんだと思うんです。毎日の家事って、家族のためにやってるけど、それって実は「あなたのことが好きだよ」という一番ストレートな愛情表現なんだっていうメッセージが、読んでいて心に沁みました。 孤独や喪失という重いテーマを扱いながらも、決して暗くならない。むしろ人と人の関わりの中で、少しずつ心が癒されていく過程が丁寧に描かれていて。せつなさんという存在も魅力的ですし、物語が進むにつれて明かされる秘密も、とても人間らしくて素敵でした。 気軽に読める長さなのに、読み終わった後には何か大切なものをもらった感覚が残ります。疲れた心に、そっと寄り添ってくれるような素敵な物語でした。

感想

本屋大賞受賞作ということで、どうしても読んでみたくなった。八十路の身でも話題の作品はチェックしておきたいという気持ちはまだ衰えていない。 開いてみると、食事を通じた人間関係の繋がりを丁寧に描いた物語だった。最愛の人を失った悲しみを抱えた主人公が、家事代行という普通の営みの中で少しずつ癒されていく。その様子が実に自然で、読んでいてほっとさせられた。 特に印象深かったのは、料理をするということの意味が静かに問い直される場面だ。单なる家事ではなく、誰かを思う気持ちの表現として描かれている。人生の後半を生きる者として、こういった人間らしい営みの大切さを改めて感じさせられた。 登場人物たちそれぞれが抱える秘密や悲しみが絡み合い、最後には温かな再生へと至る構成も見事である。若い頃とは異なり、今は人間ドラマの奥深さがより心に響くようになった。これは確かに多くの人に愛される理由がわかる作品だ。

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