釣り侍
新潮社 | 2026/02/18
みんなの感想
釣りを「武芸」として極める武士の話ってなんか変だなって思ったけど、読んでみたら意外と面白かった。磯釣りが本気の勝負として描かれてるのって、漫画とかラノベとは違う独特の世界観があるというか。時代小説って堅いイメージだったけど、この作品はそこまで難しくなくて読みやすい。 ただ正直なとこ、期待してたほどには引き込まれなかったんだよね。武士が釣りで真剣に勝負するって設定は面白いんだけど、お家騒動の部分がちょっと複雑で、キャラの立場がよく分からなくなる場面がある。あと釣りシーンの描写は良いんだけど、全体的には「まあまあだな」って感じ。 時代小説をもっとカジュアルに読みたいって人には悪くないと思う。人情とか勝負の緊迫感とか、ちゃんと魅力的に書かれてる。でも僕の好きな漫画とかと比べると、なんか物足りなさが残る。新潮社らしい良い作品ではあるんだけど、特別面白いってほどでもない感じかな。
時代小説というと、どうしても歴史や政治の重い展開を想像していたのですが、この『釣り侍』はまったく違う面白さがありました。 釣りを武芸として極める武士の日常と、ふとしたきっかけで巻き込まれるお家騒動。こんなユニークな組み合わせがあるなんて。主人公の又左衛門が仕事には気乗り薄でも、釣りになると目の色が変わる。その真摯さと覚悟が本当に素敵なんです。 何度か口コミをチェックしてから読んだのですが、期待以上でした。手に汗握る勝負のシーンは息つく暇もないほどの迫力で、それでいて泰平の世を背景にした人情味も感じられます。郷愁を交えた世界観が丁寧に描かれていて、ページをめくる手が止まりませんでした。 普段の家事の合間の息抜きにぴったりな一冊です。時代小説初心者さんにもおすすめできますし、ファン層にも満足させる痛快さがあると思います。慎重に本を選ぶ私だからこそ言えますが、これは本当に良質な作品です。
釣りを「武芸」として極める武士たちの話と聞いて、ちょっと変わった視点の時代小説だなと興味を持って読み始めました。 正直なところ、読んでいて思ったのは「面白いは面白いけど、何か物足りない」という感じ。主人公の又左衛門が釣りに真摯に向き合う姿勢は好きだし、それが武士の矜持につながっていく部分も悪くないんです。ただ、その面白さが一貫してグッと引き込まれるレベルには至らなくて……。 お家騒動という大きな事件に巻き込まれていく流れも、設定としては面白いはずなのに、どこか淡白に感じてしまいました。登場人物たちの心理描写ももっと掘り下げてほしかったなって。 時代小説好きな人には十分読む価値があると思いますし、釣りという地味だけど奥深い趣味を武芸として描く独特の世界観は確かに魅力的です。ただ私個人としては、もう一歩踏み込んだ何かが欲しかったという印象です。軽く読むには悪くない一冊ですが、心に残る傑作とはいかない感じですね。