小説FINAL FANTASY VII REBIRTH Dear Destiny

小説FINAL FANTASY VII REBIRTH Dear Destiny

野島一成

出版社:スクウェア・エニックス 出版年月日:2026/01/30

スクウェア・エニックス | 2026/01/30

4.50
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

ファイナルファンタジーを原作とした小説ということで、少々躊躇いながら手に取った一冊でしたが、これは良い選択でした。 七番街スラムという限定的な舞台設定の中で、二人のヒロインの物語が丁寧に紡がれています。ゲーム原作の小説化作品というと、ファンサービス重視で一般読者には難しいのではないかと心配していたのですが、そうした懸念は無用でした。登場人物たちの心情描写が繊細で、出会いと旅立ちの前夜という運命の転換点を迎える緊張感が心地よく伝わってきます。 原作を知らないまま読み始めましたが、むしろそれが功を奏したのかもしれません。予備知識なく、純粋に物語の流れに身を任せることができました。運命の歯車が回り始める様子を、二人の視点から丁寧に追っていく構成も秀逸です。 新書版というコンパクトなサイズも、通勤時のパート先への移動中に読むのに丁度良かった。これまで小説を選ぶ際は口コミをかなり参考にしてきましたが、この作品はそうした慎重な判断を報いてくれる質の高さがあります。ゲーム原作ものに興味がなかった方にこそ、一度手に取ってみることをお勧めしたい。

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