未だ本能寺にあり

未だ本能寺にあり

今村 翔吾

出版社:幻冬舎 出版年月日:2026/09/29

幻冬舎 | 2026/09/29

4.00
本棚登録:17人

みんなの感想

感想

歴史冒険小説としての完成度の高さに引き込まれました。本能寺の変という歴史上の謎に対して、複数の視点から真実へ迫るミステリー的なアプローチは秀逸です。 各登場人物の証言が積み重なり、やがて一つの像を結んでいく構成の巧みさに感心しました。羽柴秀吉や明智の兵、使用人の少女まで、立場の違う人物たちが語る「あの日」の出来事が、単なる歴史知識としてではなく、生きた人間ドラマとして立ち上がってくる。技術書で培われた論理的思考で読んでも、矛盾なく世界観が構築されているのが好感持てます。 ただし、歴史エンタメとしての面白さと歴史考証のバランスが、若干創作寄りだったのはやや物足りなさも。それでも未解明の歴史謎を題材にしながら、ここまで説得力ある物語を紡ぎ出したのは見事です。知識欲と冒険心の両方を満たしてくれる良質なエンターテインメント作品として、多くの読書家に勧められます。

感想

本能寺の変という歴史上の謎に、こんなアプローチがあるのかと感心させられました。織田信長の遺骨が見つからなかったという史実を巧みに使って、8人の証言から真実を浮かび上がらせていく構成が秀逸です。 歴史小説でありながらミステリー的な面白さを持っていて、教科書には載らない視点から戦国時代を見つめ直せるのが良いですね。羽柴秀吉、明智兵、使用人の少女といった立場の異なる登場人物たちが、それぞれ「あの日」をどう見ていたのかが徐々に明かされていく過程が引き込まれます。 400年後の謎解きというコンセプトも独創的で、歴史冒険小説としても十分に楽しめました。気軽に読める一冊としては、知的興奮とエンタメ性のバランスが取れていて、週末の読書時間にぴったりです。歴史好きなら特におすすめできる作品だと思います。

感想

話題になっていたこの作品、ようやく手にしました。本能寺の変という歴史上の大事件を、複数の視点から描き直すというコンセプトに惹かれたんです。 読み始めると、もう一気読み。羽柴秀吉、明智兵、使用人の少女など、異なる立場の人間たちの証言が交錯する構成がとても上手です。教科書で学んだ歴史的事実に対して、「もしかしてこんな真実があったのかもしれない」という問いかけが、ページをめくる手を止めさせません。 特に興味深かったのは、各証言者の思惑や葛藤がそれぞれ描かれ、同じ出来事が人によってこんなに違って見えるんだという、歴史の奥深さを感じさせてくれること。400年前の謎に迫る構成も見事で、ラストの「答え」は本当に秀逸です。 歴史好きならもちろん、単純に良くできたミステリーとしても楽しめます。最近読んだ本の中で最高傑作。周りの友人にも勧めたくなる一冊です。

感想

歴史ミステリーにハマりました!本能寺の変って日本史の中でも一番ドラマティックな事件だと思うんですけど、この作品はそこに完全にのめり込ませてくれます。 織田信長の遺骨はどこへ?という謎を中心に、複数の人物の視点から真実が少しずつ明かされていく構成が本当に秀逸。羽柴秀吉、明智光秀の兵士、使用人の少女、お坊さんなど、立場によって見える景色が全然違うんですよ。各章で視点が切り替わるたびに「あ、この人からはそう見えてたのか!」って驚きの連続。 派手なアクションとかがある訳じゃないんですけど、歴史の謎を追う知的興奮がたまりません。それぞれの証言を繋ぎ合わせていくパズルみたいな感覚が最高にハマりました。400年の謎という言葉通り、予想外の結末がちゃんと待ってるのも素晴らしい。 普段、ライトノベルばっかり読んでる私でも一気読みできちゃいました。歴史好きさんはもちろん、ミステリー好きにもオススメです!

感想

本能寺の変という歴史の謎に、複数の視点でアプローチする構成が面白いと思った。8人の証言を集めることで、織田信長の遺骨をめぐる秘密を解き明かすという設定も悪くない。 ただ、読み進めてみると、各証言者の物語がそこまで深掘りされていないような印象を受けた。歴史冒険小説として軽く楽しむには十分だけど、一つ一つのエピソードに引き込まれるほどの厚みが欲しかった。登場人物への感情移入も、もう一歩という感じ。 秀吉が信長を求める緊迫感や、真実がどう解き明かされるのかという期待感は最後まで続くんだけど、謎解きの快感があまり感じられなかったのは残念。エンジニアとして言えば、構成は論理的だけど、実行(表現)の部分で完全にハマらなかった、という感じです。歴史ファンなら楽しめるかもしれませんが、自分には可もなく不可もなく、という落ち着きどころですね。

感想

本能寺の変という歴史上の謎に、ここまで正面から向き合った小説は珍しい。織田信長の遺骨はなぜ見つからなかったのか──この単純にして根源的な問いが、8人の証言を通じて徐々に立体化していく仕組みが見事だ。 各証言者の視点は明確に異なり、それぞれが信じる「真実」は一見矛盾している。しかし読み進めるうちに、その矛盾こそが歴史の本質なのだと気付かされる。慎重派の私としては、一つの答えに急ぎすぎず、複数の可能性を丁寧に提示する著者の手法が信頼できた。 秀吉の野心、明智の内心、従者たちの小さな真実──こうした人間ドラマが歴史という大きな物語に組み込まれるとき、400年前の事件は単なる歴史ではなく、血肉を持った人間たちの選択の積み重ねとして蘇る。 エッセイのような読みやすさを保ちながらも、推理小説としての緻密さを失わない。週末にじっくり読むには最適な一冊だ。

感想

本能寺の変——歴史好きなら誰もが心ひかれるこの事件を、こんなユニークな視点で料理した作品があったんですね。SNSで話題になっているのを見かけて手に取ってみました。 織田信長の遺骸が消えたという謎を軸に、秀吉や光秀、そして名もなき登場人物たちの視点から「あの日」を多面的に描く構成がとても工夫されています。それぞれの証言が重なっていく過程で、歴史の教科書では決して明かされない物語が浮かび上がってくるんです。 主夫業で家事をしながら読んでいたんですが、つい続きが気になって夜更かししてしまいました。時間旅行的な楽しみ方もできますし、純粋なミステリーとしても秀逸。4百年前の謎に対してこんな「答え」があり得るのか——その独創性に脱帽です。歴史冒険小説が好きな方はもちろん、普段はあまり時代小説を読まない方にもおすすめできる一冊ですよ。

感想

本能寺の変という歴史上の大事件を、これまでにない角度から描いた傑作です。信長はどこへ消えたのか、という単純ながら奥深いテーマを軸に、複数の登場人物の証言が立体的に交差していく構成が秀逸。 自営業をしていると意外と歴史小説を読む時間がとれないのですが、この本は一気読みさせる力があります。羽柴秀吉の心理描写も興味深く、権力争いの生々しさが伝わってきました。各章で視点が切り替わるため、どの証言が真実に近いのかを考えながら読むのが面白い。 歴史事実と創作のバランスが絶妙で、「こんな可能性もあるのか」と新たな視点を与えてくれます。謎解きのような興奮がありながらも、登場人物たちの人間ドラマとしても深い。気軽に読める娯楽小説でありながら、考えさせられる要素もあり、そのバランス感覚が本当に素晴らしい。歴史好きさんはもちろん、そうでない人にもぜひ手に取ってもらいたい一冊です。

感想

本能寺の変を題材にした歴史冒険小説ということで、期待して読んでみました。織田信長の遺骨をめぐる謎解きという設定は面白く、複数の視点から「あの日」の真実に迫っていくという構成も工夫されているなと感じます。 ただね、正直なところ、読み進めていく中で引き込まれるような迫力をあまり感じられませんでした。8人の証言が積み重なっていくはずなのに、どうにも淡白というか、もどかしい感じが残ってしまって。登場人物たちにもう少し感情移入できたら、もっと面白かったのかもしれません。 歴史好きの方でしたら、新しい解釈の視点として楽しめるかもしれませんが、私のような気軽に読む派にとっては、なんだか腰が据わりにくい作品という印象です。可もなく不可もなく、というのが素直な感想です。

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