チボー家の人々(3)
白水社 | 1984/03/01
みんなの感想
ロマン・ロランの大作に改めて向き合うことになるとは思わなかった。第3巻に至って、この作品の本質が一層明確に浮かび上がってくる。 チボー家の人々の運命が複雑に絡み合い、社会的な大波に翻弄されていく様は、単なる家族小説の枠を超えている。登場人物たちの内面描写の深さ、特に人生の選択肢の前で揺れ動く心理描写には、19世紀の作品とは思えないほどの現代性が感じられる。フリーランスという比較的自由な立場にある自分だからこそ、社会的枠組みの中で自己を模索する人物たちの葛藤が、より深く心に響くのだろう。 白水社の新書版は、この長編を読み進めるうえで最適な選択だ。活字の大きさと本の取り回しやすさが疲労を軽減し、ロランの思想的な深みに集中できる環境を作ってくれている。歴史小説としての魅力と人間観察の鋭さが完璧に調和した傑作。20世紀文学の最高峰を改めて実感させる一冊である。
「チボー家の人々」の3巻目にようやく到達。1、2巻で家族の複雑な人間関係にすっかりハマってしまったので、この続きが気になって仕方ありませんでした。 今巻も相変わらずドラマティックで、登場人物たちの葛藤がリアルに描かれていて引き込まれます。特に家族内の小さな対立が時間をかけて積み重なっていく様子は、読んでいて息が詰まるほど。でも同時に、その過程で各キャラクターの心情が深掘りされるから、余計に彼らのことが気になってしまうんですよね。 新書版というコンパクトなサイズも気に入っています。持ち運びやすいし、カフェとか図書館でちょこちょこ読み進めやすい。厚さもあるので読み応えがありますが、文体が読みやすくて、それほど疲れません。 登場人物たちの選択や心情の揺らぎに自分を重ねたり、「こういう家族もあるんだなあ」と思いながら読むのが楽しい。次の巻も早く読みたいです。
フランス文学の古典って難しそうなイメージだったけど、これは思ったより引き込まれた。チボー家の人間関係が複雑に絡み合ってて、まるでドラマを見てる感じ。3巻目ということで登場人物たちの関係が深まってるし、ここまで来ると各キャラの背景とか心情が気になって仕方ない。 特に良かったのは、一つの家族の日常の中で、時代の流れとか社会の変化が自然に描かれてるところ。歴史の教科書みたいに堅くなくて、人物たちの生活を通して時代が見えてくるんだよね。恋愛や家族の葛藤とか、今でも通用するテーマばっかだし。 ページ数も新書版でちょうどいい長さだから、漫画ばっかり読んでる自分でも読み切れた。文体も古い作品なりに読みやすく工夫されてる感じ。ただ登場人物が多めだから、時々「あ、この人誰だっけ?」ってなるのは難点かな。でも全体的には満足。続きが気になるし、このシリーズ続けて読みたい。
「チボー家の人々」第3巻を読み終わりました。慎重に購入を決める性質なので、事前にレビューをかなり調べてから手に取ったのですが、期待通りの面白さでした。 この巻では、これまでのストーリーの積み重ねの上に、家族の関係がより複雑に、そして深く描かれていく様子が印象的です。登場人物たちの思いや考えが時に矛盾し、時に絡み合う様子が、本当に人間らしくて素敵だなと感じました。主婦として、家族関係や世代間の違いについて考えさせられることも多いです。 新書という手軽なフォーマットなのに、内容の密度がしっかりしていて、読んでいて充実感があります。ただ、やはり第1巻から順に読んでいることが重要だと感じます。この物語の層の厚さを味わうには、積み重ねが大切だからです。 これからの巻も続けて読みたいという気持ちになりました。時間をかけてゆっくり読み進めたい作品です。