園芸家12カ月

園芸家12カ月

カレル・チャペック / 小松太郎

出版社:中央公論新社 出版年月日:2020/08/21

中央公論新社 | 2020/08/21

4.07
本棚登録:18人

みんなの感想

感想

庭いじりが好きな友人に勧められて、この本を手にしました。チェコの作家カレル・チャペックが書いた園芸エッセイなんですが、これがもう本当に素敵な一冊ですよ。 まるで園芸家の気持ちをそのままページに写し取ったような、そういった温かみがあるんです。季節ごとに草花と向き合う喜びや、ちょっとした失敗も含めた庭づくりの楽しさが、軽やかで優しい筆運びで描かれています。私自身、庭で朝顔やトマトなんかを育てているので、このエッセイに書かれていることがすごく納得できて。 何より良いのは、難しくないということ。古い本ですけれど、翻訳も読みやすくて、パート帰りに疲れているときでも、ほっと一息つきながら楽しめます。園芸をしている人にはもちろん、植物が好きな人ならきっと誰もが共感できる話ばかり。これからも何度も読み返したいなって思う、そんな一冊になりました。

感想

園芸って正直、これまで自分とは無縁だと思ってました。でも、この本を読んでその考えがガラッと変わってしまいました。 カレル・チャペックという作家は初めてでしたが、彼の園芸への向き合い方がこんなに素敵だとは。春から冬まで、四季折々の庭での営みが、軽妙でユーモアたっぷりの筆致で描かれているんです。単なる園芸の技術書ではなく、植物を愛する心、自然と対話する喜びが随所に感じられて、読んでいてほんわかした気持ちになります。 自営業で忙しい日々を送っていると、つい慌ただしさに追われてしまいます。でもこの本を読むと、「小さな庭で季節の変化を感じるって、こんなに素敵なんだ」って思わされます。別に園芸を始めないといけないわけではなくて、何かを育てることの充足感や、日々の営みの豊かさについて考えさせられるんですよね。 装本も新しくなったおかげで、益々手に取りやすくなった気がします。気軽に読書を楽しみたい時間に、ぜひ手にしてほしい一冊。

感想

最近、SNSで話題になっていたこの本をようやく読み終わりました。園芸なんて自分には無縁だと思っていたのですが、開いてみてびっくり。チャペックの軽妙な筆致に一気に引き込まれてしまいました。 12カ月を通じて描かれる園芸家の営みは、実は私たちの人生そのもの。季節の移ろいの中で植物と向き合い、失敗したり喜んだりする様子が、こんなにも美しく、こんなにもおかしく書けるなんて。公務員として毎日ルーチンワークに追われている身としては、土を触り、花を育てる営みの中に見出される幸福感が、妙に羨ましく感じられました。 新装版として生まれ変わったこのエッセイは、読みやすいだけでなく、随所に挟まれたイラストも素敵。100年以上前に書かれたとは思えない、普遍的で奥深い内容に、古典の魅力を改めて感じます。話題性だけでなく、本当の意味で手元に置いておきたくなる一冊です。

感想

園芸とは無縁な生活を送っているんですが、この本のタイトルが面白そうだったので手に取ってみました。チェコの作家チャペックが月ごとに描く園芸家の一年ですね。 読んでいて思ったのは、園芸という題材を通じて人生観や季節の移ろいについて語る、そういう類のエッセイなんだなということ。軽妙な筆致という説明の通り、読み心地は悪くありません。園芸家の視点から見た世界ってこんなふうなのか、という発見もあります。 ただ正直なところ、フリーランスで毎日パソコンに向かっている身には、ちょっと遠い世界という感じも拭えませんでした。園芸への情熱とか、季節を身体で感じる感覚とか、いいなあとは思うんですけど。100年前の作品だからかもしれませんが、今読むと若干の距離感は残ります。 エッセイとしては悪くない仕上がりだと思うので、園芸好きな人なら特に楽しめるんじゃないでしょうか。私みたいな素人でも気軽に読めるのは利点ですね。

感想

最近、こういう知的で軽妙な エッセイが無性に読みたくなる年代になった。本屋で新装版として並んでいた『園芸家12カ月』を手に取ったのは、チェコの作家チャペックの名前を見かけたからだ。趣味の園芸について書かれた本とのことだが、侮るなかれ。これは単なる園芸ハウツー本ではなく、人生哲学に満ちた傑作である。 月ごとに描かれる庭での営みを通じて、チャペックは人間の本質、時間の流れ、自然との付き合い方についてこれ以上なく巧みに語っている。その軽妙な筆致は本当に秀逸で、クスッと笑わされながらも、ページをめくるたびに深い思索へと導かれる。仕事で疲弊した心が、この著者の言葉によって潤される感覚を覚えた。 「われわれ園芸家は未来に生きている」という冒頭の一文が全てを物語っている。著者生誕130年の新装版という形で今、改めてこの古典的名著が手に取れるのは幸せなことだ。人生の後半戦に入った身として、この本がもたらす視点の転換は実に貴重だった。

感想

エンジニアという職業柄、日々ロジカルな思考ばかり求められているので、たまには頭をリセットできる本を探していました。このエッセイはまさにそれです。 チャペックの園芸に対する向き合い方の丁寧さに心を掴まれました。月ごとに変わる庭の表情を描く筆致は、プログラミングとは全く異なる時間軸の中にいることを思い出させてくれます。園芸の知識がなくても、彼の軽妙で温かみのある語り口のおかげで、すんなりと世界観に入り込めました。 若干懸念していたのは、昔のエッセイということで表現が古臭くないかという点でしたが、新装版であることと阿部賢一による解説のおかげで、現代の読者にも親しみやすくなっているようです。実際に読んでみると、むしろ時代を超えた普遍性が感じられます。 技術的な正確さを求めるエンジニア気質の私にとって、完璧さより試行錯誤を愛おしむチャペックの姿勢は新鮮です。もし日々の仕事で疲弊している人や、自然とのつながりを求めている人には特にお勧めできる一冊です。

感想

チェコの作家カレル・チャペックが描く園芸の世界に、すっかり引き込まれてしまいました。正直なところ、園芸についてのエッセイがここまで深く、ここまで面白いものだとは予想していなかったので、いい意味で裏切られた感覚です。 月ごとに綴られる園芸家の営みを通じて、著者が描くのは単なる植物の育て方ではなく、自然と向き合う人間の営為そのものです。土を触り、種を蒔き、花を愛でるという行為に潜む哲学的な深さが、軽妙で親密な筆致で綴られている。フリーランスという時間に融通の効く立場だからこそ、こうした細やかな観察と思索の重要性がよく理解できます。 新装版ということで読みやすくなっているのも良かったですし、生誕130年を記念した刊行という企画も、この作品がいかに愛され続けているかを物語っています。園芸に興味がない方でも、人生について、時間について考えさせられる一冊。慎重に本を選ぶ私だからこそ、自信を持ってお勧めできます。

感想

医療の仕事で疲れた心に、このエッセイはそっと寄り添ってくれました。チャペックの描く園芸の世界は、なんとも温かく、そして深い。 毎月ごとに変わる庭の表情、植物たちとの関わりの中で感じる喜びや驚き。著者の筆は軽やかでありながら、園芸という営みへの向き合い方の中には、人生への哲学的な思考が息づいています。仕事場では患者さんの健康を支えることに注力していますが、この本を読んでいると、土に触れ、緑を育てることの大切さを改めて感じさせられます。 何か完璧を目指す必要はなく、植物とのおつきあいの中で得られるささやかな幸福——それって仕事も生活も同じだなと思うんです。通勤電車の中で読んでも、寝る前に少しずつ読んでも、どのタイミングでも心が落ち着きます。新装版ということで装丁も素敵。気軽に手に取れるのに、何度も読み返したくなる、そんな一冊です。

感想

仕事で頭を使い続ける日々から逃れたくて、手に取った一冊です。正直、エンジニアである自分が園芸エッセイを読むことになるとは予想していませんでしたが、これは大当たりでした。 チャペックの筆致の軽妙さと、園芸という一見地味な営みへの向き合い方がこんなに深く、そして楽しいものなのかということに気付かされます。季節ごとに変わる草花との付き合い方を通じて、人生の普遍的な喜びや工夫の大切さが描かれていく。エンジニアとして最適化や効率を求める癖がありますが、この本を読んでいると「完璧さよりも試行錯誤のプロセスそのものが大事なんだ」ということを思い知らされました。 各月の短編的な構成なので、忙しい日常の中でも無理なく読み進められるのも良かった。生活に何か新しい視点を加えたいときや、心をリセットしたいときにはぴったりの一冊だと思います。新装版として出版されたのは、本当にタイムリーでした。

感想

話題の古典エッセイということで手に取ってみたんですが、正直なところ期待と現実のギャップが大きかったです。カレル・チャペックの園芸エッセイって、SNSで「ほっこり系」「心が癒される」って紹介されてたから、現代の忙しい私たちに刺さる内容なのかなって思ってたんですよね。 でも読んでみると、やっぱり100年近く前のチェコの園芸愛好家の話で、どうしても距離感がある。軽妙な筆致って書かれてますけど、翻訳特有の古い言い回しが多くて、むしろスラスラ読めない。12カ月それぞれの園芸の営みについて淡々と綴られているだけで、エッセイとしてのオチや説得力に欠けるというか…。 インスタで見かけるような「心を整える読書」を求めてた自分が甘かったのかもしれません。文学的価値があるのは分かるけど、もっと時代の呼吸が感じられる現代エッセイの方が、今の自分には合ってるなあって思いました。新装版で装丁は素敵だったから、そこだけは好きです。

感想

正直に言うと、この本は自分の期待値と合いませんでした。 新社会人になって、仕事のストレスで何か心が落ち着く本を読みたいと思い、園芸エッセイということで手に取ったんです。でも実際に読み始めると、園芸についての専門知識が必要というか、著者の園芸への偏執的な愛情についていくのが難しくて…。新装版の解説も専門的な視点で書かれており、初心者向けではない印象を受けました。 漫画をメインに読んできた自分としては、エッセイ特有の「軽妙な筆致」と評される文体も、実際には思ったより重厚で読みづらかった部分があります。12カ月の物語構成は興味深いのですが、毎月の記述が月並みな内容に感じてしまい、その点で物足りなさを感じました。 もう少し門戸の広い、初心者でも楽しめるような内容だったら良かったなと思います。チェコの作家という背景知識もあると、もっと楽しめたのかもしれませんが、今の自分にはまだ難しい一冊でした。

感想

正直に言うと、エッセイ集なんて読むのは初めてだったんですよね。いつも漫画やラノベばかりだから、こういう古典的な本は敬遠していたんです。でもこの本は本当に良かった。 チャペックが描く園芸家たちの姿勢が素敵で、読んでいて自分も何か植物を育ててみたくなってしまいました。別に園芸に興味がなくても大丈夫。むしろ、なぜこんなに人は何かを育てることに熱中するのか、その本質みたいなものが軽いタッチで伝わってくる感じです。 文体も思ったより読みやすくて、難しい表現が少ないのが良かった。月ごとのエッセイなので、毎日少しずつ読むのにちょうどいい。一気読みもできますが、季節の移ろいを感じながらゆっくり進めるのが作者の意図なんだろうなと思います。 完璧な本ではないけど、新しい視点をくれた良い一冊です。同じような本をもっと読んでみたくなりました。

感想

チェコの作家カレル・チャペックによるこのエッセイ集を手にしたのは、ちょっと気分転換がしたかったからです。公務員の日常は意外と単調で、同じ書類を眺める毎日。そんな時にこの本が目に留まりました。 園芸について全く知識のない私ですが、これが思いのほか面白い。チャペックの筆致の軽さというか、独特なユーモアが随所に光っています。植物を育てることへの情熱が、こんなにも楽しく、時にくすっと笑える形で描かれるんだと驚きました。四季を通じた園芸家の営みを追いながら、実は人生そのものについて考えさせられる部分もあります。 特に良いのは、難しい話ではなく気軽に読み進められる点。通勤の電車内や就寝前のちょっとした時間に読むのに最適です。新装版という新しい装いも手に取りやすく、長く愛されてきた理由が納得できます。園芸に興味がない人でも、こういった「何かを愛する」ことの喜びが伝わってくる良い一冊だと思いますよ。

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