panの本棚
感想

辻村深月さんの作品は何度読んでも、その物語の奥行きに驚かされます。『凍りのくじら』もまさにそう。高校生の理帆子と、夏の図書館で出会った謎の青年との関係が、思いもよらない方向へ展開していくんです。 最初は日常的な出会いかと思ったら、どんどん引き込まれていきます。藤子・F・不二雄の作品への向き合い方も素敵で、自営業をしている私としても、何かに本気で愛するってこういうことなんだろうなって改めて感じました。 ただ、物語の後半に入るにつれて、時間軸や設定が複雑になってくるので、少し読みづらいと感じる部分もあります。でも、だからこそ何度も読み返したくなる。その魅力が『凍りのくじら』にはあるんだと思います。気軽に読書を楽しみたいときというより、腰を据えて物語に浸りたいときにぴったりな一冊。手元に置いておきたい作品です。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ