前略、山暮らしを始めました。11

前略、山暮らしを始めました。11

浅葱 / しの

出版社:KADOKAWA 出版年月日:2026/03/10

KADOKAWA | 2026/03/10

5.00
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

このシリーズもついに11巻。毎回楽しみに読んでいるんですが、今回も期待を裏切りませんでした。 山暮らしという題材だけで十分興味深いのに、登場人物たちの関係が深まっていくのが実にいい。佐野さんと山唐さんの交流が増えてくるあたり、読んでいて微笑ましくなります。田舎での人間関係ってこういうものだなと、こちらもほっこりさせられました。 そして何といっても、ニワトリにトラネコ、そして今回登場する巨大な「もふもふたち」。動物たちのキャラクターが実に活き活きしていて、彼らの行動が話の要になっているところが秀逸です。淡水魚釣りや中華料理のシーンなど、細かな日常の積み重ねが作品の味わいになっているんでしょう。 嘱託社員で毎日せわしない生活をしているからこそ、こういった山暮らしのスローライフ描写に心がときめくんです。残暑の季節を楽しみきる佐野たちの様子を読んでいると、自分もそういった時間を持ちたくなります。書き下ろし短編も含めて、のんびり読む一冊としてお勧めです。

感想

この「前略、山暮らしを始めました。」シリーズ、11巻まで来てもなお面白さが衰えてないのって本当にすごいと思う。 もともとこのシリーズは、山での日常を淡々と綴りながらも、そこに登場するキャラクター(佐野とニワトリたち、山唐さんなど)の関係性がじわじわ深まっていく楽しさが魅力なんだけど、この巻もそれが最高に出てる。中華料理、淡水魚釣り、そして巨大なもふもふとの予期せぬ出会いーー一つ一つのエピソードが温かくて、読んでいて自分も山にいるような気分になった。 特に良かったのは、新規エピソードと書き下ろし短編。既存の話との繋がりがありながらも、新しい視点や意外な展開が盛り込まれていて、読者を飽きさせない工夫が感じられた。夏の終わりを舞台にした設定も絶妙で、残暑の中で読むのに最適な一冊だと思う。 推しの作品だからこそ、慎重に書籍選びをする自分でも自信を持ってオススメできる。シリーズを通して読むことで初めて味わえる深さもあるから、興味がある人は1巻から読む価値ありです。

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