マリアビートル

マリアビートル

伊坂 幸太郎

出版社:KADOKAWA 出版年月日:2013/09/01

KADOKAWA | 2013/09/01

3.67
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

映画化の話題もあったので手に取ってみました。確かに娯楽作としてよく出来ているんですが、ページをめくる度に「こういうエンタメ小説の典型形だな」と感じてしまいました。 舞台となる新幹線の密室性を活かしたアクション展開は効果的だし、登場人物たちのキャラクターもそれぞれ立っています。特に主要な四人の殺し屋の背景やモチベーションは丁寧に描かれていて、単なる悪役ではない複雑さがある点は評価できます。 ただ、全体として「この流れなら予想できる」という展開が多いんです。エンジニアの仕事で日々複雑な問題を解いていると、物語の仕掛けや伏線の張り方が透けて見えてしまう。サスペンスの醍醐味である予想外の展開が、あまり感じられませんでした。 それでも読み切れるテンポの良さと、実写化を意識したビジュアル的な迫力は確かにあります。気軽に楽しむエンタメとしては十分ですが、小説として特に記憶に残る体験にはならなかったというのが正直なところです。

感想

ブラッド・ピット主演の映画『ブレット・トレイン』が話題になっているので、原作を読んでみようと思いました。こういう流行りの作品は気になるタイプなので。 読み始めたら、もう止められません!新幹線という限られた空間を舞台に、個性的な殺し屋たちが絡み合う様子が本当に面白い。木村、王子、蜜柑、檸檬…それぞれのキャラクターがしっかり立っていて、どんな人物なのか、何を考えているのか、次々と明かされていく快感がたまりません。 2時間30分というノンストップのエンターテインメント、その言葉通り。パート帰りの疲れた体も忘れて、一気読みしてしまいました。推理作家協会でも認められた作品というのが納得です。映画も見たくなっちゃいますね。年配の読者向けというわけではないかもしれませんが、スピード感のあるストーリーが好きな方ならジャンル問わず楽しめると思います。同世代の友人にも勧めてしまいました。

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