憧れの作家は人間じゃありませんでしたEX

憧れの作家は人間じゃありませんでしたEX

澤村 御影 / スカイエマ

出版社:KADOKAWA 出版年月日:2026/03/23

KADOKAWA | 2026/03/23

3.67
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

話題の人外ファンタジーシリーズの外伝集ということで、手に取ってみました。本編をすでに読んでいる身としては、メインストーリーでは掘り下げられなかったキャラクターたちの背景がより深く描かれているのが魅力ですね。 警察の刑事と吸血鬼作家のバディコンビの掛け合いはもちろん面白いのですが、今作では人外の存在たちの日常的な側面にも光が当たっており、単なる奇想天外な設定に留まらない人間ドラマとしての説得力があります。特に「狐の嫁入り」の章では、コミカルな展開の中にも切実な思いが込められていて、読んでいて引き込まれました。 文庫判の読みやすさも相まって、通勤時間の合間にちょうど良いペースで読み進められるのは実務的なメリット。本編とのつながりも適度に保たれているので、ファンにとっては嬉しい構成です。若干、終わり方が駆け足に感じる部分もありますが、全体としては好ましい作品に仕上がっていると思います。シリーズへの期待を高める良い一冊ですね。

感想

シリーズを追っている身としては、手に取るのが自然な一冊でした。人外と人間の交わりを描くこのシリーズの外伝集ということで、期待を込めて読み始めたのですが……正直なところ、やや物足りなさを感じてしまいました。 各章で異なるキャラクターにスポットを当てた構成なのは良いのですが、それぞれのエピソードが短編としてはやや薄味というか、もう少し深掘りしてほしかった部分が多くありました。特に「おばあちゃん」との関係や、狐のキャラクターの背景などは、もっと丁寧に描かれていれば印象が変わったと思います。 ただし、シリーズの本編で描かれた人物たちのその後の日常を知ることができるというのは、ファンとしては嬉しい点。キャラクターたちへの愛情は感じられ、人外と人間が共存する世界観の優しさは相変わらず素敵です。 本編がお気に入りなら、読んでも後悔はしないレベル。ただ、これから読もうかと迷っている方であれば、まずは本編を読むことをお勧めします。

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