私が最後に遺した歌(2)

私が最後に遺した歌(2)

一条 岬

出版社:KADOKAWA 出版年月日:2026/02/25

KADOKAWA | 2026/02/25

5.00
本棚登録:2人

みんなの感想

感想

実写映画化で話題になっているシリーズだと聞いて手に取った。正直なところ、ライトノベルという枠組みに対しては多少の先入観があったのだが、この作品はそうした予断を見事に払拭してくれた。 本作は『君が最後に遺した歌』のヒロイン・遠坂綾音の視点から描かれた物語である。高校生活で孤立していた少女が、クラスメイトの詩人との出会いを通じて、世界の美しさを発見していく過程が丁寧に紡ぎ出されている。音楽と文学の融合という切り口も秀逸だ。 特に印象的だったのは、引きこもりがちだった主人公の心の変化が、説教的にならず自然な流れで描かれている点である。人間関係の複雑さや、親からの愛情、そして同年代の人間との繋がりの大切さが、あの手この手で表現されている。 自営業で様々な人間模様を見つめてきた身としては、この作品における人物描写の繊細さに共感を覚えずにはいられない。若い世代向けの作品であることを差し引いても、大人が読む価値は十分にある傑作だと考える。

感想

『君が最後に遺した歌』を読んでから、この続編が出てるって知って即買いしました。正直、前作で綾音のキャラに惹かれてたので、彼女の視点で物語が描かれるなんて最高じゃないですか。 学校に馴染めない孤独な毎日から、水嶋春人との出会いで変わっていく綾音の心情描写がめっちゃ丁寧で、読んでて引き込まれました。特に二人が一緒に歌を作っていくシーンは、音楽の力で人が変わっていく様子が本当に素敵に描かれてます。前作では見えなかった綾音の内面世界が明かされるから、前作ファンなら間違いなく楽しめると思う。 バンドメンバーとの関係や、育ての親との絆も丁寧に描かれていて、単なるラブストーリーじゃなくて、人間関係全体の温かさが感じられるんですよ。切ない部分もあるけど、全体的に優しい雰囲気で読み心地が良かった。ライトノベルらしいサクサク感も保ちつつ、感情的な深さもあるバランスの取れた一冊です。続きが気になります。

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