星月夜

星月夜

李 琴峰

出版社:集英社 出版年月日:2023/08/21

集英社 | 2023/08/21

4.50
本棚登録:4人

みんなの感想

感想

会社の同期が貸してくれてから、もう何度も読み返してしまっています。『星月夜』、本当に素敵な作品です。 異国で出会った二人の女性の物語なんですけど、読んでいて自分の人間関係を深く考えさせられました。一見すると恋愛小説なんですが、実は家族のこと、アイデンティティのこと、言葉では表現しきれない想いのことが丁寧に描かれている。二人が何度も語り合うシーンがあるんですが、そこで感じる距離感や、わかりきっているはずなのにわかりあえない切なさが胸に響きます。 李琴峰さんの文体も素敵で、難しい内容だけど読みやすい。むしろ儚さが増してるというか。漫画やラノベばっかり読んでた私でも引き込まれてしまいました。政治的なテーマも含まれているけど、押し付けがましくなくて、二人の関係を通して自然と考えさせられる感じ。 何か心がざわざわしてる時に読むと、そっと寄り添ってくれる本という感じです。友人にもすでに勧めてしまいました!

感想

図書館で手にとった時は、題名の美しさに惹かれただけだったんですね。でも読み始めたら、ページをめくる手が止まりませんでした。 台湾と新疆の異なる背景を持つ二人の女性が、東京という異国で出会い、関係を深めていく。そういう現代的な題材なんですが、著者の筆致がとても上品で静か。押し付けがましくなく、二人の心の揺らぎや葛藤が丁寧に描かれています。 長く生きてきた私だからこそ、わかることもあるんでしょう。家族や政治、そういった重い背景を抱えながらも、それでも相手を愛そうとする営み。自由になりたいという願い。読んでいて、人間って複雑だなあ、でも誰もが何かを抱えながら生きているんだなって、しみじみ思わされました。 文庫版なので手軽に持ち運べるのもいい。もう何度か読み返したいと思える一冊です。気軽に読める本じゃないけれど、静かに心に残る物語。ご一読をお勧めします。

感想

SNSで話題になってたから読んでみたんだけど、すごく良かった。台湾人と新疆出身の留学生という設定だけで、もう普通の恋愛小説じゃないんだなって感じた。 二人の女性が日本という異国で出会って、愛し合ってるはずなのに、実は見えていない部分がいっぱいあるっていう描き方がすごく丁寧。文化とか政治とか、そういった重い背景があるのに、作品全体は静かで優しい雰囲気なんです。 私も今留学生の友達がいるから、言葉では説明しきれない何かって本当にあるんだなって改めて感じました。国籍や環境が違うと、どんなに好きな人でも理解しきれないことがあるんだって。重いテーマなんだけど、読んでて沈まされるんじゃなくて、ふんわり考えさせられる感じ。 李琴峰さんの日本語の使い方も美しくて、漫画やなろう系しか読まない自分にとって、こういう現代文学もいいなって思い始めました。話題の本を読む甲斐があったかな。

感想

最近のベストセラーリストで話題になっていたので手に取ってみました。文庫版の出版を機に読んだのですが、本当に良い作品ですね。 台湾と新疆ウイグル自治区という異なるバックグラウンドを持つ二人の女性が、日本という異国で繰り広げる恋愛と葛藤の物語。表面的なラブストーリーではなく、家族、政治、アイデンティティといった複雑な問題が静かに、しかし確実に二人の関係に影響を与えていくその描き方が秀逸です。 著者の李琴峰さんの文章は本当に美しい。日本語教師というキャラクターを通じて、言葉の持つ重さや可能性が丁寧に描かれています。公務員の私も、日々仕事をする中で異文化理解の大切さを感じていますが、この物語はそういった日常の中にある「ズレ」や「理解の難しさ」を丁寧に扱っていて、ぐっと引き込まれました。 少し時間をかけてゆっくり読みたい、そんな作品です。

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