下町ロケット

下町ロケット

池井戸 潤

出版社:小学館 出版年月日:2010/11/01

小学館 | 2010/11/01

4.33
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

エンジニアとして働いていると、ついビジネス書に手が伸びてしまいがちなのですが、この作品はそうした枠を超えて引き込まれました。 下町の町工場という舞台設定が、私たちエンジニアの現実を見事に描いているんです。技術力があっても、経営や資金という現実の壁にぶつかる主人公の苦悩が、非常にリアルに感じられます。佃航平という人物が、夢と現実のあいだで揺れながらも、最後まで「ものづくり」への信念を失わない姿勢には、職人気質としての共感を覚えました。 ストーリー展開も秀逸で、大企業との対立という単純な構図ではなく、複数の利害関係が複雑に絡み合っていく過程が、非常に緻密に描かれています。技術的な詳細についても、専門知識がある程度必要な部分がありますが、だからこそ説得力があり、没入感が高まるんです。 人間ドラマとしても、ビジネス小説としても質が高い。慎重に本を選ぶ私が、自信を持っておすすめできる一冊です。

感想

SNSで話題になってたから読んでみたんですけど、本当に面白かった!下町の小さな工場と大企業の対比が最高です。 主人公の佃さんが、経営危機に直面しながらも自分たちの技術と誇りを守ろうとする姿勢に心打たれました。お金に困ってるのに大企業の申し出を簡単には受けない、その覚悟が本当にカッコいい。現実の企業間の力関係とか、技術開発のプロセスとか、ビジネスの世界で起こることがリアルに描かれてるから、ビジネス書を読んでるときのような学びもあります。 それなのに、なぜか小説として読むとすごく熱くて、ページをめくる手が止まりません。登場人物たちの葛藤や成長がちゃんと描かれていて、感情的にも揺さぶられる。話題になった理由がよくわかりました。こういう「仕事×感動」みたいなエンタメ性とビジネス的な深さを両立させた小説、もっと読みたいなって思います。

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