星霜の心理士(2)

星霜の心理士(2)

八ツ波 樹 / 雪平 薫

出版社:小学館 出版年月日:2026/02/12

小学館 | 2026/02/12

3.67
本棚登録:4人

みんなの感想

感想

異世界ファンタジーの設定に現代心理学を組み合わせるという、面白い試みの作品ですね。第2巻では登場人物たちの心の問題がより深く掘り下げられていて、その点は読んでいて引き込まれました。 ただ、正直なところ全体的には「いい話だな」で終わってしまった感じがします。心理カウンセリングのシーンは丁寧に描かれているんですが、ストーリーとしての盛り上がりが今ひとつ欠けているというか。リアムとのやり取りも、キャラの距離を縮めるためのプロセスとしては分かるんですけど、もう少し意外性や緊張感が欲しかったなって。 それでも、双極性障害など実際の精神疾患に真摯に向き合う姿勢は好感が持てます。魔法で解決しない心の問題を扱うという設定自体が、このマンガの最大の魅力なんだと思います。ちょっと淡泊な印象は残りますが、次巻がどう展開するかは気になります。

感想

2巻目にしてこの作品の面白さが本当に引き出されてきた感じがする。前巻では「心理士が異世界に転移」という設定だけで楽しんでたけど、今回は心理カウンセリングの本質にぐっと迫ってきた印象。 特に良かったのが、心理士・星乃と戦士・リアムのやり取り。最初は相手を理解しようとしない相手への向き合い方を、パーティーゲームを通じて描くのは、学園祭のネタのような見た目の割に深い。心の問題って、ダイレクトに解決できるわけじゃなくて、こういう風に少しずつ相手を理解していく過程が大事なんだなって感じさせられた。 もう一つの柱である聖職者・エルンストの話も重い。双極性障害とか、実在する精神疾患をちゃんと描いてるから、ファンタジーだけど身近に感じるんだよね。癒やせない傷というタイトルの意味も、読んでるとよく分かる。 剣と魔法の世界という見た目のポップさと、心理学的な深さのバランスが本当に上手い。こういう漫画、なかなかないから次巻も絶対読む。

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