張込み
新潮社 | 2001/08/01
みんなの感想
新社会人になってから、普段読んでる漫画やライトノベルとは違う本を手に取ってみようと思って、この作品を選んでみました。 実際に読んでみると、エッセイと小説が混在した独特の構成で、最初はちょっと読みづらいかなって感じました。でも、著者の視点から見た人間関係や日常の出来事についての考察は、新社会人の自分にも響く部分があって、「あ、こういう見方もあるんだ」って気づかされることもありました。 ただ、全体的には僕の好みとはちょっと違ったというのが正直なところです。もっと物語性があるとか、グイグイ引き込まれるような感じがあれば良かったんですけど、淡々と進んでいく感じで、途中で読むペースが落ちてしまいました。 つまらないわけじゃないんですが、わざわざ最後まで読み切ったぞって達成感みたいなのも微妙で...可もなく不可もなく、という印象が残りました。興味深い一冊ではあるけど、わざわざ誰かに勧めるほどではないかな。
同じエンジニアの友人からの勧めで手に取った一冊でしたが、期待以上の充実感を得られました。 この作品は、緻密な観察眼と人間の心理描写が素晴らしい。登場人物たちの葛藤や選択が、現実的かつ複雑に描かれていて、読み進めるにつれ引き込まれていきました。エンジニアとしてのキャリアを歩む中で、仕事と人生の関係性について改めて考えさせられるような深さがあります。 文体も洗練されていながら読みやすく、通勤時間の隙間時間で進められるのは文庫本の利点。ただ内容の厚みは決して軽くなく、各章を読み終わった後に立ち止まって考えるようなモーメントが何度もありました。 慎重に本を選ぶ習慣がある自分だからこそ言えることですが、このレビュー評価に依拠して選んで正解でした。小説を通じて人間の本質に触れられる貴重な作品です。改めて読み返してみたい、そう思わせてくれる一冊になりました。
新潮文庫で見かけて、何となく手に取った一冊。張込みという題材は確かに興味深いのだけど、読み終わった後の印象としてはちょっともやもやしたままだ。 描写は丁寧だし、登場人物たちの心情描写もそれなりに丁寧に描かれている。ただ、全体を通して何か掴みどころがないような、心に引っかかる何かが足りないような感じを拭えない。フリーランスで好きな時間に読むぶんには気楽でいいんだけど、この本が何を伝えたかったのか、読み終わった時点で明確には見えてこなかった。 悪い本ではないんだ。むしろ丁寧に作られている。けれど、もう一段階の感動や深さ、あるいはスッキリとした納得感があれば、もっと違う評価になったんじゃないかな。文庫本だし、気軽に読むには悪くない選択肢。ただし、心を揺さぶられるような体験を求めて手に取るなら、別の一冊を探した方がいいかもしれない。
新潮文庫で見かけて、手に取ってみた一冊です。張込みというタイトルの響きが面白く、どんな話なのか興味を引かれました。 読み始めると、独特の世界観がするすると引き込まれていく感じでした。ただ、途中から物語の展開がやや予想通りになってしまったというか、盛り上がりに欠ける部分もありました。小説としての面白さと、エッセイ的な思索のバランスが、私の好みとはちょっとズレていたのかもしれません。 文章自体は読みやすく、気軽に読み進められるのが良かった点です。自営業をしていると、まとまった時間がなかなか取れないので、通勤の合間に少しずつ読み進められるこのテンポはありがたいですね。 結論としては、悪くはないのですが、何か物足りなさが残る感じです。もう一度読み返したいとまでは思わないけれど、人によっては響く一冊なのかもしれません。気軽に読書を楽しみたい時期には、ちょうど良い選択肢だったと思います。