絵本スペシャル 3月
NHK出版 | 2026/02/24
みんなの感想
正直なところ、48歳になってから絵本を真摯に読み直す機会は少なかったのですが、この本を手にして良かったと心から思います。 子どもの頃に読んだ作品たちが、実はこんなにも深い問いを秘めていたのかと驚きました。宮崎哲弥による『100万回生きたねこ』の解読は特に印象的で、生きることの本質的な苦悩に向き合う覚悟を促してくれます。フリーランスとして自分の人生を切り開いてきた身としては、人生の意味についての問い直しは非常に示唆深い。 各回の執筆者が異なる視点から作品を読み込んでいくため、同じ絵本でもここまで多元的な解釈が可能なのかと感心させられます。『だれのせい?』から考える現代社会での共生、『ぼくのこえがきこえますか』が投げかける想像力の重要性など、大人だからこそ響くメッセージばかり。 慎重に本を選ぶ私が言うのも何ですが、これは年齢を問わず読む価値のある一冊です。人生経験を重ねた今だからこそ、子ども向けの作品に託された問いの深さを味わい尽くせるのだと感じました。
孫の影響もあって絵本には興味があり、この本を手に取ってみました。有名な絵本4作品を、それぞれ異なる識者が解説するという企画のようです。 ただ率直に言って、期待と違いました。絵本そのものの魅力や素朴さを味わいたかったのに、各回の解説が哲学的で小難しすぎるんです。「生きることの根源的な苦悩」だの「人生における本当の幸せ」だの、そうした深読みばかり。絵本本来の温かさや素直な感動が薄れてしまう気がします。 自営業で長年やってきた身としては、理屈っぽい説明より、シンプルに心に響く表現の方が好きですね。もう少し読みやすく、肩肘張らない構成だったら良かったのに。絵本の解説本としては、もっと気軽に楽しめるアプローチがあってもいいのではないかと感じました。大人向けの深掘りも理解できますが、このタイトルと内容のズレが残念です。
子どもの頃に読んだ絵本たちが、こんなにも深い意味を秘めていたのかと驚かされました。NHK出版のこの特別編は、懐かしい作品たちを大人の視点で改めて考え直すきっかけをくれます。 特に印象深かったのは、各回ゲストの論者たちが絵本の世界から引き出す「人生の問い」です。生きることの意味、共生の在り方、平和への想像力、そして幸せの本質——公務員として毎日ルーティンの中にいると、ついそういった根源的なテーマから目を背けてしまいがちですが、この本は優しく問い直してくれる。 何より良いのは、難しい理論ではなく「物語」を通じて考えさせてくれるところです。マンガ家やエッセイストなど様々な分野の著名人の視点も新鮮で、同じ作品でも人によってこんなに読み方が違うのかと気づかされます。忙しい日常の中でも気軽に読める分量なのに、読み終わった後はしばらく考えが残る。そういう本って貴重ですよね。
正直なところ、最初は「大学生が絵本について学ぶの?」って疑問を持ってました。でも、このNHK出版の特別編を読んでみて、その考えが間違ってたことに気づかされました。 子どもの頃に読んだ『100万回生きたねこ』や『おおきな木』って、実は深い人生哲学が詰まってたんですね。宮崎哲弥さんの解説を通じて「生きるってなんだろう」という根本的な問いと真摯に向き合えたし、若松英輔さんの「読み終わらない絵本」という視点には本当に唸りました。 特に良かったのは、各回で異なるゲストが登場して、多角的な視点から作品を読み解いていく構成です。同じ絵本でも、見方を変えるとこんなにも違う意味が見えてくるんだって驚きました。これなら確信を持ってレビューを参考にして選ぶ価値がある。 漫画やライトノベルばかり読んでた自分にとって、この本は視野を広げるいい機会になりました。大人だからこそ味わえる絵本の世界、ぜひ多くの人に知ってもらいたいです。
新社会人になって、子どもの頃に読んだ絵本をもう一度手に取りたくなり、このシリーズを選びました。正直なところ、「絵本の解説本」という選択肢は最初迷いましたが、購入して良かったです。 『100万回生きたねこ』『だれのせい?』など、懐かしい作品が新しい視点で語られています。特に印象的だったのは、各回で異なるゲスト講師が登場し、同じ絵本でも全く違う読み方ができるという点。宮崎哲弥さんの「生きるということの根源に潜む苦悩」というテーマは、働き始めた今だからこそ深く響きました。 仕事の疲れで帰宅した夜、この本を開くと、子ども向けの物語に隠された人生の本質について考えさせられます。決して難しい理論書ではなく、エッセイとしても読みやすい。社会人としての葛藤や迷いを感じている方には、特におすすめしたいです。 ただ、ボリュームがやや少なめなので、もっと多くの作品が取り上げられていたら、さらに満足度が高かったかもしれません。それでも、大人が改めて向き合う価値のある一冊だと思います。
絵本ってね、子どもの頃の思い出が蘇るようなものが多いんですけど、この本を読んでいてはっとさせられました。有名な絵本たちが、実は大人にこんなに深いメッセージを届けているなんて。 『100万回生きたねこ』や『おおきな木』といった、誰もが知ってるような絵本が、人生の大事なことをこんなに教えてくれているなんて。宮崎さんやヤマザキさん、サヘルさんといった個性的な著名人たちが、それぞれ違った視点から絵本を読み解いていくのが面白いんです。 パート勤務で毎日が忙しいですけど、こういった短編のエッセイだと、ちょっとした休憩時間でも読める。それなのに、読み終わった後は心に何かが残るんですよね。特に、共生とか平和とか、今の時代だからこそ考えるべきことが、こんなに優しく、でも強く語られているのが好きです。 絵本は子どものものだと思っていた私でしたが、大人だからこそ感じられることがあるんだなって改めて気づかせてくれました。ゆったりと、でも意味深く読書を楽しみたい方におすすめです。