光のとこにいてね

光のとこにいてね

一穂 ミチ

出版社:文藝春秋 出版年月日:2022/11/07

文藝春秋 | 2022/11/07

4.33
本棚登録:5人

みんなの感想

感想

本屋大賞の上位作というので、期待と不安が入り混じって手に取った一冊です。ここ数年、話題作の多くが私の好みに合わないことが多かったので、慎重になっていたのです。 しかし、読み始めてすぐに引き込まれました。階級の違う二人が出会う古びた団地の物語なのですが、その描写の丁寧さ、心理描写の繊細さに、ページをめくる手が止まりません。著者は、何気ない日常のなかに、どれほどの感情の重みが隠れているかを知っている人なのだと感じます。 人生経験を重ねた今だからこそ、この物語が持つ重さが理解できるのだと思います。若い頃に読んでいたら、また違う感想を持ったかもしれません。恋愛小説としてだけでなく、運命と選択についての深い問い掛けが、読み終わった後も心に残ります。 完璧とは言いませんが、久しぶりに「良い小説を読んだ」という充足感が得られました。同年代の方や、人生に疲れた方にも推したい一冊です。

感想

本屋大賞で話題になっているこの作品、どうしても手に取ってみたくなりました。管理職という立場上、時間に追われる日々を送っているからこそ、こういった純粋な愛の物語に惹かれるのでしょう。 読み始めてすぐに引き込まれました。社会的背景や経済格差という現実的な要素を背景に、二人の関係が丹念に描かれていく。その誠実さに心を掴まれます。村山由佳さんの帯のコメント「心臓が疼き続ける」というのは、まさにこの感覚です。読み終わった今も、ぼんやりと余韻が残っています。 特に素晴らしいのは、限られた時間の中で交わされる会話や視線の描き方。運命の残酷さと、それでも光を求める二人の姿が、令和という時代にどう響くのか——そこに著者の深い思索が感じられます。 この年代だからこそ見える物語の層の厚さがあると思います。若い頃には気づかなかった、人生における出会いの儚さと尊さが、胸に染みわたりました。話題作として納得の一冊です。

感想

本屋大賞の上位入賞作ということで、職場の同僚にも勧められていたので手に取ってみました。予想通り、一気読みです。 これまで読んだ恋愛小説とは違う、独特の空気感が漂っている。社会的階級の違いという距離感がありながらも、二人の出会いがこんなにも純粋で美しく描かれるなんて。古びた団地という舞台設定も効果的で、現実感と物語性のバランスが絶妙です。 新社会人として働く日々の中で、つい効率性や現実的な損得を考えてしまう自分にとって、この作品の登場人物たちのひたむきさは刺さります。何もかもが異なる二人が惹かれていく様子を読んでいると、本当に大事なものって何なのか考えさせられる。村山由佳さんの解説にもある通り、読み終わった後も心の中に深く残る作品ですね。 ページをめくる手が止まりません。今年の話題作の中でも、これはかなり上位にランクインする一冊だと思います。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ