容疑者Xの献身

容疑者Xの献身

東野 圭吾

出版社:文藝春秋 出版年月日:2008/08/01

文藝春秋 | 2008/08/01

4.14
本棚登録:14人

みんなの感想

感想

話題の『容疑者Xの献身』をようやく読み終わりました。直木賞受賞作ということで、前々から気になっていたのですが、期待以上の面白さです。 石神という孤独な天才数学者が、隣人の女性のために完全犯罪を企てるというプロット。一見、ミステリーですが、実は深い人間ドラマなんですね。公務員として日々ルーティンワークをこなす自分からすると、社会の中で誰にも認められない才能を持つ石神の葛藤がすごく胸に響きました。 特に印象的だったのは、湯川学との対比。同じ天才でも、一人は光を浴び、一人は暗闇で輝く才能を秘したまま。そのコントラストの中で展開する物語の緻密さに、一気読みしてしまいました。 数学的なトリックが複雑すぎないので、ミステリー初心者にも読みやすいのも良いところ。それでいて、愛や献身といったテーマの重みもある。この本が流行っている理由がよく分かります。ガリレオシリーズ、他の作品も今から楽しみです。

感想

話題作だからと手に取ったこの本、本当に面白かった!数学者の石神が隣人のために企てる完全犯罪という設定だけで興味をそそられるんですが、読み進めていくうちにどんどん引き込まれていきます。 何より素晴らしいのは、犯罪サスペンスでありながら登場人物たちへの深い感情移入が生まれるところ。石神の献身的な想いと行動、そして湯川学との対峙が絶妙に絡み合って、最後まで一気読みしてしまいました。家事の合間にコーヒー片手に読んでいたはずが、気がついたら徹夜している自分がいました(笑)。 東野圭吾さんの文章は分かりやすいのに奥深く、ミステリーとしての謎解きの面白さと、人間関係の複雑さがしっかり両立しているんです。ガリレオシリーズの初の長編だということですが、これなら他の作品も読みたくなりますね。日常から少し離れて、頭も心も使いながら楽しめる素敵な一冊でした。

感想

話題の作品ということで手に取ってみました。直木賞受賞作というのも興味をそそられたものです。 天才数学者が隣人のために完全犯罪を企てるという設定は、なかなか興味深い。石神という人物の秘められた想いと行動が、物語の中心になっているわけですね。湯川学というかつての親友が謎に挑むという対比も、なるほどと思わせるところがあります。 ただ、正直なところ、自分の年代にとっては少し新しすぎるのかもしれません。物理学や数学の理論が多く登場するのですが、そうした部分について行くのに労力がいりました。若い頃なら、こういった知識的な側面にもっと興味が持てたかもしれませんね。 物語としては筋道が通っていて、読んでいて退屈することはありませんでした。ただ、特に心を揺さぶられるような場面があったかと言えば、そこまでではなかったというのが率直な感想です。流行っているのも分かるような気はしますが、個人的には「まあ、こんなものか」という印象が残ってしまいました。 定年後の読書生活の中では、これからも様々な作品を試してみるつもりです。

感想

『容疑者Xの献身』をようやく読み終わりました。話題になってから何年も経っていますが、今更ながら手に取った次第です。 教員という職業柄、主人公の石神が高校の数学教師という設定に思わず親近感を持ってしまいました。天才でありながら不遇な環境に置かれた人物の葛藤と、愛する者のための究極の選択——その緊迫感が見事に描き出されています。 何より東野圭吾の構成の巧みさに脱帽です。数学的な論理と人間の感情を巧妙に絡ませながら、物語が進行していく。湯川学との対比構図も効果的で、最後まで手が止まりませんでした。 強いて言えば、結末に若干の物足りなさを感じるところもあります。ただそれでも、このような傑作が長く愛読されている理由がよく分かりました。直木賞受賞も納得です。 ガリレオシリーズの入門編としても、ミステリー好きのあらゆる読者にもお勧めできる傑作だと思います。もっと早く読んでおくべきだった。

感想

漫画やライトノベルばかり読んでた私が、友達の勧めで手に取った一冊です。正直、ミステリーって難しそうだなって思ってたんですけど、これはもう面白くて一気読みしちゃいました! 何がいいって、登場人物の心理描写がリアルなんですよね。特に主人公の石神が隣人の靖子に向ける想いの描き方が切なくて、純粋な感情と複雑な行動が同時に存在することの葛藤がすごく伝わってきました。ラノベとは違う、大人の恋愛観みたいなものを感じさせられます。 そしてなんといっても、トリックの完成度!どうやって謎を解くのか、石神と湯川学の対比を通じて徐々に明かされていく過程が本当に秀逸です。会社の通勤時間に読んでても、家に帰ってから続きが気になって仕事の疲れも忘れちゃいます。 大人っぽい内容だけど、テンポもいいので読みやすい。これまでミステリーを避けてた私みたいな人にも本当にオススメです。ガリレオシリーズの他の作品も読みたくなりました!

感想

ガリレオシリーズの長篇ということで手に取ったんですが、予想以上に引き込まれました。漫画やライトノベルをよく読む身からすると、ミステリー小説ってちょっと敷居が高いイメージだったんですよ。でも東野圭吾の筆力はすごい。登場人物たちの心情描写がめっちゃ丁寧で、完全犯罪を企てる理由が犯人の心理に深く根ざしていることに気付かされます。 特に石神と湯川の関係性が秀逸。かつての親友同士が対立する構図って、設定だけでもドラマティックなのに、物語が進むにつれて複雑な感情が絡み合っていく様子が本当に面白い。数学的な思考と物理学的アプローチで謎を解く過程も、実際に読んでいて頭を使うような感覚があります。 ミステリーのプロットとしても完成度が高くて、ラスト近くで明かされる真実には驚かされました。漫画やラノベの気軽さとは違う、本格小説の深さを実感できたというか。これまでミステリーを避けてた自分の失敗だと思いますね。直木賞受賞作の重厚さと読みやすさのバランスが本当によく取れていて、大学院の課題の息抜きにぴったりでした。

感想

医療現場で日々忙しく過ごしていた時期に、同僚が「これ、面白いよ」と薦めてくれたのがこの作品でした。最初は東野圭吾の名前は知っていても、まだ読んだことがなくて、ちょっと手に取ってみようかな程度だったんです。 読み始めたら、もう止められませんでした。天才数学者の石神という主人公の、静かだけど深い想いが痛いほどに伝わってくる。そして彼が仕掛ける「完全犯罪」の緻密さ、その論理的な美しさに引き込まれました。医療の世界にいると、どうしても感情論で判断してしまうことが多いのですが、この作品では理性と感情の衝突が見事に描かれていて、考えさせられます。 湯川学との対抗構図も秀逸で、二人の関係性が物語の中で徐々に明かされていくのがいい。あ、ネタバレになるといけませんね。何度も読み直したくなる作品です。仕事で疲れた日の夜に、ゆっくり読むのに最適。文庫版なので持ち運びも便利で、本当に重宝しています。

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