食えなんだら食うな 増補版

食えなんだら食うな 増補版

関大徹

出版社:ごま書房新社 出版年月日:2026/02/16

ごま書房新社 | 2026/02/16

4.17
本棚登録:7人

みんなの感想

感想

人文書として評価が高いながら、今まで手に取る機会がなかった一冊。増補版が出たのを機に読んでみました。 執行草舟の思想的な深さに引き込まれます。シンプルなタイトルとは裏腹に、人生における本質的な問い——生きることとは何か、どう在るべきか——を真正面から考えさせられる内容です。禁欲的とも思える主張が、決して厳しいだけでなく、むしろ人間らしい営みへの深い愛情に満ちていることに気づかされました。 増補版に加えられた清水克衛氏への追悼文も秀逸です。この本を世に送り出した書店主への執行草舟の想いが、余韻を残しながら伝わってきます。 働き盛りの今だからこそ、効率や消費といった価値観に囲まれているからこそ、この本が必要なのだと感じました。何度も立ち返りたくなる、滋養に富んだ一冊です。人文思想に真摯に向き合いたい人には、ぜひ手に取ってほしい傑作だと思います。

感想

新社会人として人生設計を考える時期なので、思想書に手を出してみました。本書は人生哲学というか、生き方についての著者の考えが詰まっています。 ただ正直なところ、新入社員の僕には少し難しい部分が多かったです。古い時代に書かれた作品というのもあるのか、表現や価値観が現代とのズレを感じることもありました。それでも「何のために生きるのか」という根本的な問いに向き合おうとする姿勢は評価できます。 増補版ということで清水克衛氏への追悼文も収録されており、本書の歴史的な重要性を感じることができました。ただ全体的には、もう少し平易な文体で、具体的な事例が欲しかったというのが正直な感想です。人生について考えるきっかけにはなるかもしれませんが、若い世代向けとしてはやや敷居が高い作品だと思います。

感想

執行草舟の『食えなんだら食うな』は、人生の本質を問う深い一冊です。タイトルの過激さに惹かれて手に取りましたが、予想外の思想的な豊かさに驚きました。 著者の厳しくも誠実な人生観は、現代社会の浮薄さへの痛烈な批判であり、同時に人間らしく生きることの尊厳を語っています。主婦として日々の家事や育児に追われていると、つい消費社会の価値観に流されてしまいがちですが、この本を読むとそうした迷いが一掃されます。 今回の増補版に追加された清水克衛氏への追悼文も素晴らしい。本書の発掘者であり書店経営者として人生を全うした清水氏の生き様を通じて、執行草舟の思想がより立体的に浮かび上がってきます。 決して読みやすい本ではありませんが、人文・思想書を愛する読み手にとっては大切な一冊。人生について真摯に考えたい時期に出会えて、本当に良かったと思います。

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