ひと
祥伝社 | 2018/04/11
みんなの感想
書店で見かけて、タイトルだけで何度も立ち止まりました。シンプルながらも心に引っかかるものがあって、思い切って手に取ることにしたんです。 読み始めてみると、二十歳という若い年代で両親を失い、人生の選択肢を失った主人公の話とのこと。そういった重い背景があるのに、物語全体には優しさが満ちているように感じました。コロッケを譲るという日常的な小さな行為が、人との繋がりや生きる道を開いていく様子が丁寧に描かれていて、とても素敵だなと思いました。 年を重ねた身からすると、人生というのは予想もしない出来事の連続なのだということをあらためて感じさせられます。この本は、そうした予測不能な人生の中でも、人と人の温かい関わりが如何に大切かを静かに教えてくれる作品だと感じています。 ただ、内容がやや抽象的なところもあり、すべての読者が同じように受け取るとは限らないかもしれません。それでも、心優しい読者なら必ず何かを感じ取れる本だと思いますので、気になる方には是非おすすめしたいです。
最近、書店の目立つところに積み重ねられていたこの本。タイトルが「ひと」という素朴さに惹かれて、手に取ってみました。 読み始めてすぐに、主人公の二十歳という若さと、親を失った喪失感が胸に迫ってきます。人生が真っ暗に見える時期に、コロッケを一個譲ったというエピソード。その何でもなさのような出来事が、いかに大切なのかということが、読み進むにつれてじんわり伝わってきます。 年を重ねると、生きていく中で人付き合いの大切さや、小さな優しさがどれほど大事かが分かってくるものです。この作品は、そういった気づきを自然に、そして深く与えてくれました。登場人物たちの関係性が丁寧に描かれていて、私たちが誰かの「ひと」として存在することの意味が伝わってきます。 話題になるのも納得できる、温かみのある一冊です。パート勤務の日常の中で、人生について改めて考える時間をくれました。ぜひ多くの人に読んでほしいと思います。
SNSで話題になっているというので、つい手に取ってしまいました。現代的なテーマを扱った作品だと期待していたのですが、読み進めるにつれ、何か物足りなさを感じてしまいました。 確かに、親を失った若者の喪失感と小さな優しさが絡み合う設定は魅力的です。コロッケを譲るという些細な行為が人生を変える…という着想も悪くありません。ですが、その後の展開が予想の範囲内というか、深掘りが足りない印象を受けました。自営業を営む私としては、人間関係の複雑さや人生の選択に対して、もっと多面的な描き方があってもいいのではないかと感じます。 文章は読みやすいのですが、話題作というプレッシャーが逆に作用してしまったのかもしれません。もっと登場人物の内面が丁寧に描かれていたら、この物語にぐっと引き込まれたはずです。ベストセラーになる理由は理解できますが、個人的には期待値と実際のギャップが埋まりませんでした。
この本、めっちゃ良かった。正直なところ、最初は「コロッケ?」って思ったんだけど、そのシンプルさがすごい。 主人公が両親を失って大学もやめちゃって、人生詰んだみたいな状態から始まるんだけど、そこからの回復の物語が本当に丁寧に描かれてる。漫画とかライトノベルみたいな派手さはないんだけど、むしろそれが良くて。日常のちょっとしたことが積み重なって、人生って変わっていくんだなってすごく感じた。 登場人物たちとの関係性の築き方が自然で、読んでて心が温かくなる。人間関係ってやっぱり大事なんだって改めて気づかされた。僕たちも毎日いろんな人と繋がってるけど、その一つ一つが意味を持ってるんだって思えた。 高専生活で疲れた時とか、気分が沈んでる時に読むと絶対心が軽くなると思う。重い内容なのに、読んだ後は前向きになれるところが最高。みんなに読んでほしい。