変な地図

変な地図

雨穴

出版社:双葉社 出版年月日:2025/10/31

双葉社 | 2025/10/31

3.83
本棚登録:8人

みんなの感想

感想

『変な家』『変な絵』に続くシリーズの最新作ということで、期待して手に取りました。古地図と妖怪という設定は興味深く、栗原というキャラクターが軸になることで、これまでのシリーズとの繋がりも感じられます。 ただ正直なところ、読み終わった後の印象は「まあこんなものか」という感じでした。謎解きのプロセスは丁寧に描かれているんですが、全体的には前作までの勢いが少し失われている気がします。中盤の展開がやや冗長に感じる場面もあって、仕事で疲れた夜に読むには集中力が必要でした。 ただし、本自体の装丁や豪華な特典については好印象です。フリーペーパーや朗読動画など、著者の世界観を多角的に楽しめる工夫は評価できます。シリーズのファンであれば、こうした要素も含めて購入する価値があるでしょう。 気軽に読みたいエンタメ小説としては悪くありませんが、シリーズの集大成として期待していただけに、もう少し何か突き抜けたものがあればよかったかな、というのが正直な感想です。

感想

雨穴シリーズをこれまで楽しんできた身としては、この最新作は期待値が高かったのだが、その期待を十分に上回る仕上がりだった。 『変な家』『変な絵』で築かれた世界観が、『変な地図』によって一つの完成形に辿り着く感覚がある。祖母の謎めいた死と古地図に秘められた秘密という設定は、単なる怪奇譚ではなく、丁寧に構築されたロジックの上に成り立っており、読み進めるにつれてその巧妙さに唸らされる。主人公・栗原のキャラクターも愛着が持てて、彼の視点から謎を追う緊張感が心地よい。 ただ、フリーランスとして時間的余裕がある立場だからこそ気になるのだが、付録の豪華さは確かに見どころだ。特に雨穴の朗読動画や裏話トークは、本編とセットで楽しむことで作品の深みが増す。計算し尽くされたエンターテインメントという印象だ。 慎重に本を選ぶ自分としては、最初はこの装飾的な特典に少し躊躇していたが、読み終わってみると、それらは単なる付け足しではなく、著者の本作への想いの表れだったのだと感じた。長編エッセイとしても、ミステリーとしても、完成度の高い一冊だ。

感想

『変な家』『変な絵』に続く集大成ということで、話題のシリーズをようやく読み進めています。今回の『変な地図』は、これまでのシリーズと同様に、一度読み始めたら止められない中毒性があります。 祖母の謎めいた死と古地図、そして7体の妖怪という設定だけで既に引き込まれるのですが、雨穴さんの構成の巧みさには毎度感心させられます。細部に隠された違和感や矛盾を丁寧に追っていく快感は、このシリーズならではの特徴ですね。 何より素晴らしいのは、単なる本として完結していない点です。巻末の二次元コードから特典ページにアクセスすると、著者による朗読動画や裏話トークなど、追加コンテンツが豊富に用意されています。本を読んだ後も物語の世界に浸り続けられるこの仕掛けは、忙しい日常の中でも長く楽しめる工夫だと思います。 シリーズを通して栗原というキャラクターへの愛着も深まっており、次は彼のさらなる謎解きの旅が見られるのか期待が膨らみます。話題作で間違いなく、このシリーズの魅力にハマっている方なら必読の一冊です。

感想

『変な家』『変な絵』に続く雨穴シリーズの最新作とあって、発売当初から話題を集めていたこの作品。ようやく手に取る機会を得ました。 栗原という登場人物を軸に、祖母の謎めいた死と古地図に描かれた七体の妖怪という、前作までのシリーズを繋ぐストーリーが展開されます。相変わらず雨穴氏の「何かがおかしい」という独特の違和感の創出が冴えており、読み始めると引き込まれてしまいます。 本書の魅力は小説としての面白さだけに留まりません。付属の「特大考察マップ」や二次元コードからアクセスできる朗読動画、著者と栗原のキャラクターの掛け合いなど、体験型のエンタテインメントとしても充実しており、単なる読書を超えた楽しさがあります。私たちの世代でも、こうした新しい本の楽しみ方には思わず興味が湧きます。 シリーズを重ねるごとに著者の表現力が深化していくのが実感できる一冊。話題の本を追いかけることの醍醐味を改めて感じさせてくれました。

感想

『変な家』『変な絵』の雨穴さんが贈る「変な」シリーズの集大成ということで、早速手に取ってみました。話題作の続編は期待値が高いものですが、これは本当に満足度が高い! 栗原という登場人物を軸に、謎めいた古地図と妖怪という要素が絡み合い、ページをめくる手が止まりません。前作を読んでいる身としては、あのキャラクターが主役になるというだけで既にテンションが上がるのですが、物語としても引き込む力が素晴らしい。 何より驚いたのは豪華な特典の充実ぶりです。朗読動画や著者対談など、デジタル特典まで用意されているのは珍しい。公務員として日々忙しい身には、こうした付加価値はとても嬉しい。本を読むだけでなく、映像や音声でも作品に浸れるのは新しい読書体験だと感じました。 エッセイの要素も含まれているようですが、物語としてのエンタメ性とのバランスが絶妙。シリーズを重ねるごとに進化している著者の力量が感じられます。話題の本をチェックするタイプの私としては、これは見逃せない一冊でした。

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