わたしは今すぐおばさんになりたい

わたしは今すぐおばさんになりたい

南 綾子

出版社:双葉社 出版年月日:2025/12/10

双葉社 | 2025/12/10

4.33
本棚登録:4人

みんなの感想

感想

最近、自営業をしていて思うのは、社会の約束事って本当に窮屈だということだ。この本を読んでいて、そんなモヤモヤした気持ちがストンと腑に落ちた。 主人公の響が「おばさん」に惹かれていく様子が、実に自然で良い。結婚だとか、やりがいだとか、そういった一般的な人生設計に縛られている若い世代が、型破りな生き方をしている中年女性と出会うことで、ゆっくりと解放されていく過程が丁寧に描かれている。 何より好ましいのは、説教的でないところだ。「こう生きるべき」という押しつけがなく、むしろ「こんな生き方もあるんだ」という気付きを優しく与えてくれる。響とおばさんの関係が深まるにつれて、読んでいる自分自身も肩の力が抜けていくような感覚を覚えた。 自営業で日々プレッシャーを感じている僕にとって、この本は思いがけない処方箋になった。人生に「正解」なんてないんだ、と改めて教えてくれた気がする。等身大の女性たちの物語として、多くの人に読んでもらいたい一冊だ。

感想

同じ公務員として、この本の主人公・響の「人生迷子」状態がすごく他人事じゃなくて思わず手に取りました。 仕事にやりがいを感じられず、人間関係で落ち込む日々。そんな響が社内の「おばさん社員」との出会いを通じて少しずつ変わっていく—その過程がとにかくリアルで良かった。派手なビジネス書みたいに「こうすれば成功!」みたいな押し付けがなくて、もっと素朴で地に足ついた生き方のヒントが詰まっている感じです。 特に良かったのは、著者が「どこにでもいそうなおばさん」をロールモデルにするという視点。世代を超えた人間関係の中で、自分の人生を無理矢理変えるんじゃなく、自然と変化していく感じが好きでした。ちょっと疲れているときや、人間関係で悩んでいるときに読むと、心がほぐれる一冊です。文庫本だから気軽に持ち歩けるのもいいですね。

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