ペンション・ワケアッテ

ペンション・ワケアッテ

八木沢 里志

出版社:ポプラ社 出版年月日:2026/02/18

ポプラ社 | 2026/02/18

5.00
本棚登録:2人

みんなの感想

感想

仕事の疲れが溜まっていた時期に手に取った一冊です。タイトルの「ワケアッテ」という言葉に、どこか自分たちの人生を言い当てられているような感覚を覚えました。 山のふもとのペンションを舞台に、様々な背景を持つ人々が訪れ、そこで何かを見つけていく。連作短編という形式が、それぞれのエピソードに適度な距離感を保ちながらも、全体で一つの温かなメッセージへと収束していく構成が見事です。 特に印象深いのは、登場人物たちが大自然の中で「今この瞬間」に向き合う描写。毎日を機械的に過ごしている会社員として、その姿を見ていると、自分も立ち止まって本当の気持ちと向き合う必要があるのではないかと感じさせられました。 派手な展開はありませんが、だからこそ、静かで確実に心に届く力があります。世界中で翻訳が進行しているというのも納得の一冊。疲れた心身に、そっと寄り添うような読み心地でした。人生のどんなステージにある人にも勧められる、良い作品だと思います。

感想

自営業をしていると、つい目の前のタスクに追われて、自分の気持ちなんて後回しにしちゃうんですよね。この本を読んで、そういう日々からちょっと目を逸らす大切さを改めて感じました。 山のペンションを舞台にした連作短編集なんですけど、登場人物たちが皆、何かしら心に抱えている。でも、そこは不思議な場所で、自然に囲まれた静けさの中で、みんなが少しずつ自分の本当の気持ちに気づいていく。その過程が本当に温かくて、読んでいて自分のことも考えさせられました。 著者の世界観がすごく好きで、派手さはないけど心に染みる描写がたくさんあります。一編一編が短いので、忙しい中でも気軽に読み進められるのも魅力。疲れた時、モヤモヤした時に、このペンションのような場所に行ってリセットしたくなる感覚、きっと同じような日々を送っている人なら絶対に共感できると思います。 人生って長いから、こういう「つかの間の休息」も必要なんだなって。そのことを優しく教えてくれる一冊です。

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