隷書入門

隷書入門

出版社:マール社 出版年月日:2008/03/06

マール社 | 2008/03/06

2.50
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

仕事の合間に何か新しい教養を身につけたいと思い、手に取った一冊です。正直なところ、書法にそこまで深い興味があったわけではないのですが、この本を読んで考え方が変わりました。 歴史的背景から実践的な技法まで、非常にバランスよく構成されている点が素晴らしい。隷書という一つの書体に焦点を絞りながらも、それを通じて書法芸術全体の本質に迫ろうとする著者の意図が伝わってきます。特に創作と鑑賞の両面からのアプローチは、単なる技術書に終わらない奥深さを感じさせます。 新書というコンパクトなフォーマットながら、必要な情報が過不足なく詰め込まれており、読みやすさと充実度のバランスが実に秀逸です。複雑になりがちな書法の世界を、ここまでわかりやすく整理した入門書は珍しいのではないでしょうか。 新社会人として、仕事とは別の領域で教養を深めたい方にはぜひ推薦したい一冊。年を重ねるごとに味わい深さが増す、そんな本だと感じました。

感想

正直に申し上げれば、この本には期待以上の失望を感じました。 書法の歴史から技法、創作と鑑賞まで網羅的に扱うとの触れ込みでしたが、実際には各要素が浅すぎるのです。隷書という限定された書体に焦点を当てるなら、その歴史的背景や美学的価値についてもっと深く掘り下げるべきでした。ところが説明はやや表面的で、真摯に書法を学ぼうとする者には物足りません。 また、技法解説も実践的とは言えません。実際に筆を持つ際に必要な具体的な指導が不十分で、初心者向けというより「知識だけを得たい人向け」という印象を受けました。自営業の傍ら、教養として書法を学ぼうとしている身からすれば、理論と実践のバランスの悪さが残念です。 書法芸術全体の知識を深めるという謳い文句も、実際には入門の入門程度に留まっており、やや誇大広告的に感じられました。もっと専門的で、かつ実用的な別の入門書を探すことをお勧めします。

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