最近、投資について真剣に考える必要を感じていたところ、この本に出会いました。40年の実務経験に基づいた内容だからでしょうか、他の投資本にありがちな難しい理論ではなく、本当に大切な視点がシンプルに説かれていて目からウロコです。 「株は上がるもの」というタイトルの断定的な言い方に最初は驚きましたが、資本主義という仕組みの中での必然性をきちんと論理的に解説してくれるので納得できました。銘柄選択から売り方、心構えまで実践的なアドバイスが満載で、初心者の私にとって特に役立つ情報ばかり。 高配当株投資についても、他では書かれていないポイントから深掘りされていて、単なる投資テクニック本ではなく、人生設計の一部としての株式投資という視点が新鮮です。これからの人生設計を考える私世代にこそ、今のうちに読んでおくべき一冊だと思いました。話題になっている理由がよく分かります。
最近登録された他の本の感想
2026年09月10日
本屋大賞受賞作ということで手に取った一冊です。話題になっていたので期待値が高かったのですが、正直なところ、そこまで心を揺さぶられることはありませんでした。 弟の死を通じて主人公が家事代行サービスという活動に携わり、徐々に心が癒されていくという筋立ては悪くないのですが、どうにも物語がスムーズに流れすぎているような感じがしてしまいます。人間関係の深掘りや、葛藤の描き方がもう少し丁寧だと、より引き込まれたかもしれません。 「料理を作って食べさせてあげることが愛情表現」というテーマも素敵なのですが、その部分が強調されすぎて、キャラクターの内面性が少し浅く感じられました。 ただし、読みやすさは確かに優秀です。家事や育児で疲れている時に、さらりと読める作品として考えると、それなりの価値はあります。悪い本ではないのですが、心に残る何かが足りない印象です。話題作だからこそ、より多くを期待してしまったのかもしれません。
2026年09月09日
映画化決定というニュースで手に取った一冊。93歳の佐藤愛子さんが、人生の終盤で次々と放つ本音のエッセイです。 「ヤケクソが籠っている」というタイトルの説明からして、もう覚悟を決めた感じが伝わってきます。長い作家生活に一区切りつけたはずが、もう一度筆を握った理由。その潔さと、それでいてどこか茶目っ気のある語り口がたまりません。 女性セブンに連載されていた時期もあるので、一編一編が読み切りやすく、朝の支度中や家事の合間にちょうどいい長さです。年を重ねることへの率直な視点、これまで言えなかったことを言い切る爽快感、そして時には自分の人生を振り返らせられるような深さもある。 42歳の私たちが読んでも「こんなふうに年を重ねたいな」と思わせる前向きさと、「人生ってこういうものか」と納得させる説得力があります。映画化も納得。本で先に読んでおいて、俳優たちの演技とどう重なるのか見比べるのも楽しそう。
2026年08月30日
最近話題になっていたので手に取ってみました。謎解きイベントという仕掛けから始まるのですが、予想を大きく上回る緊迫感で、一気読みしてしまいました。 作家の月島が参加する謎解きと、記憶喪失の青年を取調べる刑事・美波のストーリーが交差していく構成が見事です。二つの視点から徐々に明かされていく真実が、最後に一つに繋がる快感。こういう仕掛けの巧さって、やはりプロの技だなと感じます。 人物描写も丁寧で、登場人物たちの心理描写が細かく描かれているところが印象的でした。ミステリー小説にありがちな「登場人物が作者の都合で動く」感じがなく、みんなが必死で生きている、その切迫感が伝わってきます。 正直、中盤で少し複雑になってくるので、集中力が必要な部分もありますが、その分クライマックスの満足度が高い。これだけのボリュームをまとめ上げるのは大変だったろうなと思います。ミステリー好きなら必読の一冊ですね。最近読んだ新刊の中では、かなり上位の面白さです。
2026年08月30日
テレビドラマ化もされた話題作ということで、ずっと気になっていたこの一冊。実際に読んでみると、期待以上の傑作でした。 娘を殺された父親の復讐という、非常にセンシティブなテーマを扱いながらも、単なるサスペンスに留まらない深さがあります。犯人探しのスリルはもちろんのこと、少年犯罪という社会的問題、遺族の心情、正義とは何かという根本的な問い—それらが複雑に絡み合っていく構成は本当に見事です。 物語が進むにつれ、登場人物たちの複数の視点から事件が描かれていく。その過程で、事件の真相だけでなく、人間の弱さや葛藤がリアルに浮かび上がってきます。ページをめくる手が止まりませんでした。 終盤の展開は想像以上に切実で、読み終わった後もしばらく余韻が残ります。重いテーマだからこそ、登場人物たち一人ひとりの選択や決断が胸に響く。是非多くの人に読んでほしい作品です。
2026年08月22日
映画化作品ということで気になって手に取りました。前作の「アプリ婚連続殺人事件」の続編という位置づけなのですね。2年経った後の主人公と恋人の関係を軸に、孤島でのミステリーが展開していきます。 正直なところ、期待値が高かったせいかもしれませんが、可もなく不可もない印象です。設定は興味深いのですが、物語の流れがやや予定調和に感じられてしまいました。恋人を探すという主軸と孤島での事件という副軸のバランスが、少し上手くかみ合っていないような気がします。 キャラクターの深掘りはもっと欲しかったところ。前作を読んでいる方向けというのは理解できますが、それにしても人物描写に厚みが足りないように思います。孤島という舞台は素晴らしいのに、その緊迫感がもう一つ伝わってこないんですよね。 映画を先に見た方なら、原作という形で別の視点が得られるかもしれません。ただ、小説として単独で評価すると、ページをめくる手が進まなかった感じです。話題作だからと手に取ったのですが、もう少し工夫があればよかったなという感想です。
2026年08月21日
話題のクトゥルフホラー小説ということで、手に取ってみました。朝松健の代表作『邪神帝国』の前日譚ということで、期待を込めて読み進めたのですが…正直なところ、可もなく不可もなくといった印象です。 1930年ベルリンという舞台設定は確かに魅力的。ナチス台頭前夜の歴史的背景と、黒魔術カルトの陰謀が絡み合う構成は興味深いです。刑事と神父のバディものという設定も悪くありません。山田章博の挿絵も独特の雰囲気を出しています。 ただ、全体的にやや散漫な印象を拭えませんでした。歴史冒険小説としても、クトゥルフホラーとしても、どちらに軸足を置いているのか曖昧な部分があるように感じます。キャラクターの掘り下げがもう一段階欲しかったし、恐怖感の盛り上がりも予想通りといった感じ。 『邪神帝国』への導入という位置付けなのでしょうから、その点ではそれなりに役割を果たしているのだと思います。シリーズ世界への入り口としては及第点、ただ単体の作品としては並みといったところでしょうか。
2026年08月18日
山本ゆりさんのレシピは大好きなので期待していたのですが、正直なところ期待値を下回ってしまいました。 確かに容器は素敵です。モスグリーンの色合いは上品で、キッチンに置いておくだけで雰囲気が良くなります。フタが透明になったのも、中身が一目で分かるので実用的。ここまでは大満足なんです。 ただ、肝心のレシピが…どうしたのかな、という感じ。いつもの山本さんの「手軽だけど本格的」という魅力が薄れている気がするんです。レンチンとオーブン両対応という容器の特性を活かしきれていないレシピばかりで、正直、わざわざこの本で学ぶ必要がないものが多い。 容器目当てで購入するなら価値があるかもしれませんが、レシピ本としての価値を求めるなら、従来の著書の方がよっぽど参考になります。4年ぶりの新作という触れ込みだったから、もっと工夫されたコンテンツを期待していただけに、少し残念です。容器は使いますけど。
2026年08月16日
話題になっていたので気になって手に取った一冊です。本屋大賞受賞作ということもあり、どんなに面白いのか期待しながら読み始めましたが、予想を大きく上回る衝撃でした。 教師の告白で始まるこの物語、一つの事件を複数の視点から見ていくという構成が本当に秀逸。級友、犯人、その家族と、語り手が変わるたびに事件の見え方がガラリと変わります。読み進めるうちに、自分の中での「真実」が何度も書き換わっていく感覚。それが何ともたまりません。 短編集のような形式で進むから、短い時間での読書が多い主婦生活でも読みやすいのが良かった。日中の家事の合間に少しずつ読んでいても、どんどん引き込まれていきます。 ただし、内容は決して軽くありません。学校で起きた事件、教育、親の責任、友情など、重いテーマが詰まっています。読み終わった後も、ずっと考えさせられました。こういう作品こそ、多くの人に読んでほしいと思います。素晴らしい一冊に出会えました。
2026年08月10日
最近、テレビや新聞でよく目にする「増税」や「財務省」という言葉。正直なところ、難しい政治経済の話だと敬遠していたのですが、この本は違いました。 著者の主張は明快。消費減税がなぜ実現しないのか、その背景にある財務省の構図をわかりやすく解き明かしています。家計管理をする立場として、消費税の問題は他人事ではありません。なぜ国民が求め続けているのに実現しないのか、その謎が少しずつ解ける快感があります。 政治家の動きや財務省の影響力についても、これまでモヤモヤしていた部分がクリアになりました。難しい経済用語も丁寧に説明されているので、政治経済に詳しくない私でも読み進められたのが良かった。 ただ、著者の立場が明確な分、一面的な見方になっていないか気になる部分もあります。それでも、普段目にしない「霞が関」の内部事情を知ることは、現在の政治状況を考える上で重要だと感じました。話題の書として、一度は読んでおく価値ある一冊です。
2026年08月10日
話題の新作ということで期待して手に取ったのですが、正直なところ期待値を下回ってしまいました。 複数の登場人物の人生が交錯する構成は興味深いのですが、各エピソードが散漫に感じられて、全体としてどこへ向かっているのか掴みにくかったんです。SNSでの幼馴染みとの関係性や、バンクーバーでの生活など、素材は魅力的なのに、それらがどう繋がり、何を伝えたいのかが曖昧に思えました。 3年の執筆期間をかけた作品ということで、もっと深みや説得力があるのかと想像していたので、ちょっと肩透かしをくらった感じです。著者の前作「サラバ!」の力強さを知っているだけに、その差が余計に感じられてしまいました。 文章そのものの美しさや細部の表現は流石ですが、それだけではストーリー全体の物足りなさはカバーできませんでした。万人受けする話題作を求めている読者には向かないかもしれません。
ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し
読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。
タイトル
読書状況
評価
感想
ネタバレを表示しますか?
この感想には物語の内容に関するネタバレが含まれている可能性があります。
ブクマとは
読んだ本を、かんたんに記録できる
読書管理サービスです。
あなただけの本棚をつくる
気になる本を検索して簡単登録。絞り込みや並び替え、削除も簡単です。
ブックリストで分類・整理
「お気に入り」「気になる本」など、自由にブックリストを作成できます。
感想・評価・メモを残す
読んだときの気持ちや、心に残った言葉を自由に記録できます。
共有と発見の楽しみ
他のユーザーの本棚や感想から、新しい一冊に出会えます。
読書体験をシェア
自分の本の感想やブックリストをSNSでシェアすることもできます。
ブクログから本棚を移行
これまでブクログで管理していた読書記録を、ブクマへインポートできます。